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2008.11.03

キミキス pure rouge

「キミキス pure rouge」を観ました。新番が始まったばかりだというのに旧作を一気観してしまう程、今期の作品はあまり魅力を感じないのはたまたま見る側のテンションに合う作品が無かっただけだとは思うのですが、まぁ寂しいですね。と、この話は置いておくとして。ネタバレが多く含んでいますのでここから先を読まれる方は注意してください。

率直にゲームをプレイしていない立場からの意見になりますが、とても私好みの作品でした。ゲームだとプレイヤーの一人称視点になり、どうしても複数の女の子と気持ちを深めていくタイプになりがちですが、【物語】としてみた場合、そんなのはありえませんし、見てる側も「何だこいつ」的なふうに見えてしまうことも。正直つまらない物になってしまいます。この作品も賛否両論あるという話を聞きました。この作品に関わらず原作と違う事が「つまらない」に繋がってしまう方々がいます。勿論構成が変わる事でお気に入りだったシーンやストーリーが削られる場合もあるかと思います。私も最初に見たメディア至上主義なところがあるので、あまり大きなことは言えないのですが(汗)もし、原作と違うからというだけでダメだと評価している人がいるのであればそれはもったいない事だなと思います。変えることで深みを増す物語もあるのですから。

今回、このキミキスを観るにあたり、放送前のスペシャル番組から見ることができたのですが、その中でプロデューサーが女の子同士の関係も描けたらみたいなことを言っていました。ゲームではどうしてもプレイヤーとの1:1が基本となり、女の子通しの関係は描かれないのが普通です。この点、今回のpure rougeでは映画同好会の活動を通してそれぞれの登場人物が知り合い交流を持つようになります。悩みの相談ごとや、困った時には助け合ったりと、この辺はプロデューサーの思惑通りの出来なのではないかと思います。私も好印象ですね。
更にこのpure rougeでは女の子それぞれに恋する対象を設けることでそれぞれが本気で向き合い、複数のカップルが入り混じり、交錯するストーリが生まれました。三角関係もあるので、当然残念な結果になってしまうキャラクターもいる訳ですが、そこも物語として描いてる点では好印象です。(ゲームでは選ばなかった女の子は描かれませんからね)ただ、最終回というか摩央と光一と結美の決着は納得しない人もいるのではないかと思いますが(^^;結果を受け止める事が出来るほどに成長した結美に拍手を送るべきでしょう。切ないですね。
あと、瞳で語るシーンが多いのも好きな所です。台詞なし、瞳だけで何を云わんとしているかが視聴者に伝わるという事はそれだけ気持ちが共有できている事でもあり、わかった瞬間が気持ちいいのですよ。この手法だけは文字メディアでは表現する事のできない映像メディア固有のテクニックですからね。見事だと思います。
ただし、残念というか主題である「キス」とは全く蚊帳の外なメインキャラクターがいた点では原作でそのキャラが一押しだった人にとっては納得がいかない部分もあるのはないかと思います。そこは難しいところではありますが、このpure rougeという【物語】ではしっかりとした理由付けもありますし、私はコレでよかったのではないかと思います。
そして物語の始まりを飾るOPと、その回の終わりと続きを飾るEDです。OPは文句なしです。「青空Loop」はポップな感じでこれから始まるドキドキ、ワクワク、ちょっぴり切なくて、甘い酸っぱい感じが出ていて、marbleさんの曲の中でも一番好きな曲です。そしてそのOPと同じくらい好きになった1クール目のED「流れ星」。13話から「忘れないで」に変わった時には合わないなぁ、何で変えてしまったんだろうと本気で思いました。特に15話「now's the time」の終わりは絶対に「流れ星」の方がいいです。最初に合うと感じたのは16話「stand in」でしょうか。その後はそこそこ合うようになって来ましたが、やっぱり「流れ星」の方がいいなと思う話もちらほらと。話によってテンションも変わるので、クールに拘らずに初めから何曲か用意しておいて使い分けるという手法をとってもよかったのではないかと思いました。それかいっそのこと「流れ星」で通すのも。そこは大人の事情があるのでしょうが、最終回だけは「流れ星」で行って欲しかったと思います。

さて、最後に一番お気に入りな回の話を。何といっても19話「true Heart」でしょう。自主映画のワンシーンを透して複数のキャラクターが色々な思いをぶつけ、気づき、気づかされ、起点となるシーンは、話の重要さもさることながら、その美しい映像は比喩なしで呼吸を忘れるほどでした。劇中の「カット!」の台詞でそれに気づくというこれまた嘘の様なホントの話。ワンカットでもこういうシーンに出会えるとこの作品に出会えて良かったなと思えます。巡り合わせ次第ではDVD購入も考えたい作品となりました。

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