ビスケット・フランケンシュタイン
今年の6月くらいに出版された作品ですね。少しの間積んでいたのですが、めぼしい新作が一区切りついたので発掘作業をしていたところで発見しました。日日日の新しいタイプの新作です。時は転々と過去からの思い出話を語っていくのですが、物語の始まりは1999年のアンゴルモアの降臨のお話から始まります。世間的には何も無かったとされていましたが、実は生物的には脅威となる何かが飛来していて、その何かに対応する為に遺伝子が人体に急速な進化を与える為に変異。しかしその変異が暴走し、変異した細胞が他のものへと変異するという奇病が発生し始めた。致死率は100%その発祥地も症状も様々で、当時の研究者により、その特徴からそれぞれお菓子の名称で患部に命名されます。但し共通しているのは発祥者が少女である事。そして本作の主人公であるビスケはその少女たちの患部のみから作られた全身が患部のお人形。そのお人形が月夜に生命を宿し、物語が動き出します。その後、50年先まで物語は転々と描かれるのですが、世界に一人だけの種族であるビスケは何を目的に生き続けるのか?人類の存亡は?人とは何なのか?生命とは?日日日の新境地を開く本格的なライフサイエンスフィクションです。
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