B.A.D. 1繭墨は今日もチョコレートを食べる
第11回えんため大賞「優秀賞」受賞作品です。正直に言います。表紙で買いました。純色の黒の背景に雪のように白い肌をした少女が黒いゴスロリドレスに真紅の唐傘を差して板チョコを食べている。このビジュアルを観て期待せずにいられましょうか?でもですね、タイトルは「B.A.D.」なのですよ。しょっぱなから自殺の話ですからね。しかも受賞作には珍しく短編オムニバスかと思いきやそうでもないらしい。登場するキャラクターこそそんなに多くないのですが、その特異性を表現する為に結構な文章量を使うのです。(個人的には一話分位余計な気がしました)なので受賞作には珍しく400頁を超えています。さらに登場人物がかなり狂気じみている為、読むのも辛く本当に進まない。感覚的には二冊読んだと同じくらいの疲労がありました。達成感よりは開放感の方が強かったですかね。実際一週間掛かりましたし。ただし、ビジュアル的にはとても印象的な作品で、最終局面の桜の吹雪く日本庭園で紅い唐傘と青い唐傘が舞い踊るシーンは映像化次第ではゾクゾクする物になるのではないかと容易に想像できます。続きも予定されているようなので、興味のある方は読んでいみては如何でしょうか?
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