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2010.03.13

時をかける少女

 公開初日早速観てきました。場所は「MOVICさいたま」もっと近い映画館は幾つもあるのですが、何故かここ連続観たい映画がここでしかやってくれないのですよね。綺麗だし設備もいいので不満はないのですが。

 さて、楽しみにしていた「時をかける少女」。今回は今までの焼き直し的な時をかける少女ではなく、アニメ版と同様に原作の延長上の未来を描いた作品になっています。特に今回は未来から来る誰かではなく、過去へ向かうという新しい試み。しかも飛ぶのは原作の芳山和子が深町一夫と過ごした昭和47から二年後の昭和49年。しかも飛ぶのはあの芳山和子の娘のあかりです。アニメ版では芳山和子は深町一夫を待ち続け、独り身を守っている存在でしたが(実際には全くそのことには触れず、写真一枚だけでそれを語った演出は見事でした。)、今回の映画では結婚していて子供まで。そういう意味ではアニメとは違う時間軸を辿った世界ということなのでしょうね。原作がこれだけ深く根付いたからこそのその後の未来を描いた作品。こういうのがこれからも増えるのは良いんじゃないですかね。
 さて、今回の映画の感想ですが、美術が特に頑張ってました。昭和49年の感じが凄く出ていたように思います。特に小物や閉鎖空間なんかはどうにでもなると思うのですが、街並みなんてどういう風にとったのかと思います。そして空気感の雰囲気を出す為なのでしょうねフィルムにも拘っていた様に思います。ただ、残念という程ではないのですが、このシリーズのお約束の別れのシーンで今回はあかりが別れを告げずに分かれようとするのです。今まではお互いが別れることを認識し、それでもお互いがお互いを信じた上で別れるというのが好きなところでもあったのですが、それが無かったという点ですかね。勿論相手の溝呂木涼太は別れを感じていたからこそ誕生日の約束を持ち出したのだとは思うのですが、結局それが成されることは無くなってしまう結末は未来に一握りの希望を感じる今までのシリーズとは違った印象を受けます。ただ、最後のカットのあかりの表情はドキッとする程の良い笑顔でした。
 原作を知らない人も楽しめる内容になっていると思います。但し、原作とは別の作品であるというのは意識して欲しいかなとは思います。また、原作を知っている人にはより楽しめることとは思います。ただ、アニメ版程のニヤリとするようなオマージュ要素は薄いように感じます。現代にあえて描いた昭和49年は見どころだと思います。30後半、40代には色んな意味で楽しめるのではないでしょうか?

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