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2010.05.09

BLOG

 行ってきました。じんのひろあき脚本の朗読劇「BLOG」の公演です。場所はザムザ阿佐ヶ谷。なんとマイマイ新子と千年の魔法でお世話になったラピュタ阿佐ヶ谷さんの地下の舞台でした。マイマイ新子を観た劇場と同じ感じで大きな階段状の座席になっており、舞台が一番低い位置にあるという完全に見下ろし型の会場です。
さて、内容はというとタイトルから連想できる通りBLOGをモチーフにした話であり、主人公であるみかんちゃんのBLOGが炎上したというシーンから始まります。みかんちゃんのBLOGは言いたいけど言えないそんな日常のことをそのまま伝える。そしてレスをくれた人には必ずレスを、しかも驚くほどの早さのレスを売りにしたBLOGでした。そんなみかんの語りにひかれたのか何時の間にか訪れる人も多くなっていったBLOGですが、些細な事で誹謗中傷の吐き溜になっていきます。その中にはあまりの速さのレスに悪魔との契約説などというくだらない討論等も発生する始末です。しかし、実は本当に悪魔と契約していたのです。その契約の内容とは、数多くの好意を受けられる変わりに、最愛の人からは決して愛されないというものです。その結果、様々な人々から好感を得たり、真正面から意見を交わしあいました。しかし契約の代償はそのままはね帰ることとなります。みかんを最も理解した人物こそ契約者である悪魔その人だったのです。そして更にみかんの全てを掛けてもう一つの契約を結びます。結果悪魔はその契約を果たすために9世紀以上もの時間を費やすことになります。ただ一人の女性の為だけに・・・・。

 結論から言うとこれ程までにのめって聞き入った朗読劇は初めてでした。主人公であるみかんとは切り口は違うながらも私も長い間(ホームページを合わせると10年)こうして自分の思いをネットに配信してきたということもあり、感情の移入度合いというか、いろんなことを考えさせられました。そしてもの凄い没入感のある作品でした。そののめり具合といったら二度ほど効果音で我に帰り体をビクッ!!とさせた程です。
 みかんのBLOGは炎上しました。みかんは嘘偽りなく語り、真っ正面からレスを返しただけでしたが、そうなりました。みかんはお金から自由になればいいという事に固執します。お金から自由に・・・。私は今の世の中で言えばそんなのは死ぬ事しか思いつきません。物語も最終的に9世紀の間で14度の世界大戦と6発の核の着弾を経て、契約が叶ったとみかんに報告に悪魔が現れる訳ですが、私には人類が滅亡したか、それに類する結果しか思い浮かびませんでした。本当のところは分かりません。みかんの性格からしてそうであるとは思いたくないし、事実お金から自由にと発信し続けて生涯を終えた事でしょう。それこそ大きな矛盾をはらみながら生き続けた事でしょう。ちょっと、一言では語りつくせない程の魅力的な作品でした。私は最終日だけ見に行ったのですが、これなら他の回もぜひとも見てみたかったですね。

 さて、今回のキャストは真田アサミさんと、稲田徹さんでした。前半はしばらくずーっとアサミさんが一人で朗読を進めるのですが、その際にどうやら喉の調子が悪いらしく痰が絡むようなシーンが何回も有り、始終調子を整えるのに大変苦労されていたのをみてハラハラしました。たった一度きりの舞台で実力が発揮出来なかったのは残念ですね。そして悪魔役の稲田徹さん。あの深みのある第一声で本当に悪魔なのではないか?そう思わせるほどの説得力が有りました。観に行ったのが最終公演で、誰にも伝えられなかったのがとても残念です。

ちなみに他の日の出演者一覧です。
小西克幸 長谷川朋子
清水宏  松下恵
北山雅康 名塚佳織
関智一  福井未菜
伊東栄次 藤田咲
稲田徹  真田アサミ

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