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2010.05.31

ココロコネクト キズランダム

 いや驚きました。あまりにも綺麗に終わった為、1巻完結と思われたココロコネクトですが、まさか二巻目が出るとは!しかもよりパワーアップして!より楽しめたということをまず宣言しておきましょう。^^ちなみに一巻目の感想はこちらで。
 さて、<ふうせんかずら>という相変わらず謎の意識体の仕業である事は変わらないのですが、今回は人格入替よりもかなりヤバイ現象が例の五人に降りかかります。それは「欲望開放」。その時主に強く思っている事がアットランダム開放され、理性で抑えられなくなるというもので、むしろ理性である自分がココロの中で見ているしか出来ないといった感じになるのです。何がヤバイって考えてみてください。誰かの言葉や行動、状況等にカッっとなり「こいつ殺したい」と思った瞬間に欲望開放が起こったなら・・・。想像するだけでも恐ろしいですね。というか、この作者は読み手に想像させる文章や構築が本当に上手いです。想像力が豊かな人ほど楽しめる?作品ではないかと思います。そういう意味では最近お気に入りの「ソードアート・オンライン」の著者である川原礫さんもこういった文章は上手いですね。書いてある以上のことを想像させるとい事は能動的に思考を巡らせているという事で、その時点で既に物語りに引き込まれているということですね。庵田定夏さん、また気になる作者が増えてしまいました。
 今回も登場した<ふうせんかずら>ですが本当に人の感情を逆撫でする奴で、その理不尽さにおいては「うた∽かた」で言う所のヤツ(ラスボス)と同等クラスです!(うた∽かたを知らない人は分かりませんね^^;)一巻目も二巻目も結果的に5人が成長する形で終わっているので許せていますが、(少しいい奴なのでは?と少し思ってしまうのが悔しいくらい)ホントムカつきます。このままシリーズが続くような気配もするのでいつか正体が明かされる日が来るのでしょうか?
 とにかくこの物語は5人が社会的立場や人格すら崩壊しかねない状況に置かれながらも、絶妙なバランスで時にはコメディタッチに、時には深刻に描きます。ぶっちゃけてしまうと説教作品であるところをそのバランスで気持ち良く読ませてくれるのが魅力の一つではないでしょうか。そして、人格入れ替わり、欲望開放など、人の奥深くを汲み上げるような作品である為、それぞれのキャラクターの掘り下げが半端ではありません。それこそ人物設定を小説二冊使ってやっているようなものなので、キャラクターの理解度や、共感度は他の作品の追随を許さない程です。そういう訳ですから必然的に登場人物が好きですね。w(でも、ここでひょっとしたら<ふうせんかずら>の裏に隠されている存在は読者なのかも?とか想像するとちょっぴりブルーに)後はやっぱり終わり方が好きですね。5人がしっかりと現象発生前よりも成長し、良い方向を向いて終わるのです。ハッピーエンドが好きな私としてはここはやっぱり評価したいですね。
 益々5人の関係が円滑になり、もう何が起こってもこの結束は揺るがないのでは?と思えるのですが、それでもまた<ふうせんかずら>は現れるのか?恋に本気になった姫子の行方も気になりますね。色々な意味で次巻が楽しみです。^^

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