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2010.05.24

笑わない科学者と時詠みの魔法使い

 第3回ノベルジャパン大賞奨励賞受賞作品です。
 タイトルから思案したのは科学者と魔法使いがお互いを否定しあうドタバタコメディだったらどうしよう・・・だったのですが、全く違いました(^^;(安堵)古き時代より連綿と受け継がれてきたしきたりと言うか、そういうものによって、二人の少女を犠牲にすることで日本を救ってきた悪しき儀式のお話なのですが、そういう意味では安い作品ではない事への安堵はしましたが、思った以上に重い作品でした。古き時代と書きましたが、どのくらいかというと大和の時代から。日本神話となっている盤長姫と木花咲耶姫の末裔のお話なのですからその強制力は国家の上のレベルな訳です。例えば想像してみてください。現在の日本が年端もいかない少女の犠牲によって成り立ってきていて、その事を国民の誰も知らないとしたら。個人的にはそんなことをしなければ国の方向すら決められないようであれば滅んでしまえと思わなくもないですが、実際に滅ぶとそれはそれで困る訳で。当事者ならともかく、そうでないなら大多数の意見に流されてしまいそうと思ってしまう自分も居て少し怖くなりますね(-_-)。物語としてはそんな姫君を護ると決めた笑わない(ある事件をきっかけに表情を無くした青年)科学者(といっても大学生)のお話です。 少女は儀式から護る為に長い間隔界という異世界に隔離されていた為、世間を何も知りません。そんな少女がスポンジが水を吸収するかのようにさまざまな知識を得ていく様は実に微笑ましく、重い運命を当たり前の使命として背負ってきた少女にとって始めて、儀式以外に存在しなかったはずの未来を朧げに見る様は見所の一つで、愛おしさを強くするところではないでしょうか。今後の展開にもよりますが、決着は見届けたい作品ですね。

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