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2010.11.05

死なない生徒殺人事件

 デビュー作である「[映]アムリタ」を読んで以来、気にして追っている作家さんなのですが、例に洩れず今回も不思議系のお話です。

 まぁ題名そのままの内容なのですが、とある伝統ある女子高(幼稚園から高校までのエスカレーター式)に赴任してきた生物学の男性教師(28)が今回の主人公です。そして赴任早々不思議な女生徒の噂を聞かされます。曰くこの学校には不死の生徒が居るというのです。どうやらかなり昔からある噂で、誰が?とか何時からというのは分からずただそういう生徒が居るという事だけが噂として語り継がれているのです。その生徒の話をしていたところへ噂の不死の少女が名乗りを上げます。そしてその翌日にその女生徒が殺されます。首を切断されて。そして数日後に死んだはずの女生徒を名乗る別の少女が現れるのです・・・。

 と、こんな進行なのですが、[映]アムリタ同様に野崎まどマジックが飛び出します!不死ですなんて言われれば当然ですが不死の証拠を見せろとなる訳ですが、翌日その少女が教師に証拠として見せたのは“四角形と五角形の間の図形”でした。角が4つあってこその四角形、5つあってこその五角形ですから当然その間の図形など有りはしないのです。しかし、それを見た瞬間に見た人がそう思ってしまうという異次元的な感覚をシンプルに伝えてくる文章。[映]アムリタでいうところの台本を数日の間台本によって”読まされた”というあの感覚です。舞面真面とお面の女でいうと開かない箱が出てくるシーンでしょうか。文章がシンプルなだけに状況だけが正確に頭の中に入ってくるのですが、そのこと自体が脳が痺れて理解できない感覚とでも言いましょうか。例えて言うなら宇宙は膨張し続けている。では今宇宙では無いところは何なのか?そもそも宇宙でないところを浸食し続けている宇宙って何?みたいなことを考えて頭がオーバーフローするような感覚といえば分かるでしょうか?(わからないか?w)そんな訳で今回も物語に振り回されまくりましたwもぅ今まで培ってきた常識が全く通用しないというか、軽快な文章も相まって先が読めない物語にワクワクするというか。今回も物語よりも先に真相を暴いてやろうと読み進めたのですが気持ちの良いくらい全くダメでした(笑)識別を殺した犯人は有賀先生だと思ったんですけどね・・・変化球狙ってたらストレートだったみたいな。でもフォークだったみたいなw今後も期待したい作家です。


脳内キャスト:
伊藤先生:杉田智和
有賀先生:能登真美子
識別組子:坂本真綾
天名珠:花澤香菜

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受信: 2010.11.11 23:38

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