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2011.03.28

小説家の作り方

 野崎まどの新作です。今回はいったいどんな話なのか?何せ「小説」ではなく「小説家」の作り方なのですからw今回もわくわくして読み始めました。
 物語はとある小説家に初めてのファンレターが届いたところから物語が動き出します。「この世で一番面白い小説」を思いついたので小説の書き方を教えてください。それからファンの子と先生の小説の書き方の個人レッスンが始まるのですが、50万冊の本を読んだという彼女(紫さん)はとにかく知識は深いが、どれだけ箱入りだったのかと驚かせるほどに人としての経験が浅く、女子大生でありながらとにかく何をするにも初めてなことばかりで驚かされる事ばかり。頑固な部分がありつつも、その吸収力は乾いたスポンジの如く。その知識の深さに反する無邪気さがとても魅力的なキャラクターとして読者(私)を捕らえます。
 話が進むにつれて紫の正体が明かされることになるのですが、それは読んでのお楽しみということでここでは多くを語りませんが、既刊の三冊とは少し違う感覚で読むことになりました。その感覚の理由の一つに物語の締め括り方があります。(この作者の特徴として、とにかく物語を最後にひっくり返すのが好きなように思われますw)救われるもの、救われないもの色々ありますが、今回の作品の終わり方が私的に好きな終わり方だったというのが大きな理由でしょうw母親まで騙して現在の状態を構築し、バレたら即連れ戻されるという大切な事柄を小説の先生にぺらぺら語り、「内緒にして下さいね」と言い放つ瞬間にくらっときましたw先生すらも騙した事に対する謝罪も含めての告白ですが、それだけ信用されているという事に羨ましさすら感じるほどですwそれを計算ととるか、素と取るかは読者次第だと思うのですが、少なくとも私は心意であると解釈!w
 [映]アムリタ程の衝撃や勢いはありませんでしたが、今回も大変楽しめました。今後も注目の作家です。

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