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2011.06.10

六百六十円の事情

 とある地域コミュニティに書き込みされた「カツ丼は作れますか?」という一文に絡む4組と書き込み主の六百六十円にまつわるそれぞれの事情を描いたお話です。

 正直、久々にキッツイの読み始めてしまったな、というのがはじめの感想です。何せ読んでも読んでも進まないのですから。中学で「主人公になりたい」と進路票に書き、それ以来二十歳を過ぎて久しい年齢になるまでただギターを弾き、仕事もせず、男と暮らしているだけの女性がトップバッターとして描かれるのですが、読み手(私)としては何の共感もできず、やっとのってきたなと思えたのがこの娘が悩んで走りだして、一歩自分の人生を踏み出したあたりでしょうか。と、思ったらその娘の話は終わって、次のカップルのおはなしに移ります。今度は高校生の青臭いお話で、実は個人的にはこのカップルが一番面白かったのですが、それぞれが独立している訳ではなく、全てが密接に絡んでいるのが分かった頃でしょうか。ここからエンジンがかかってきたのは。それぞれが自分の置かれた状況から悩み一歩脱却するお話なのかな?と思っていたら、一通り一巡してやっと書き込み主が登場し、そこから全ての伏線を回収しにかかります。結果的には面白い作品でした。なるほど、これが人間入間の文章か、と。気になってはいたのですが、今回読む機会にあい、素直に読めたことは良かったなとそんなふうに感じる作品でした。

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