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2011.07.04

丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ

 一巻丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータの感想はこちら。
 幼少の頃に引っ越しで別れてしまった幼なじみの香澄とばったり会う。ロックを目指し、ギター一本で諸国を転々とし辿り着いたらしいのだが、問題はこの街にたどり着いてからというもの【自分】をよく見るというのだ。このドッペルゲンガー事件を切っ掛けに再び歓楽街オアシスに旋風が巻き起こる!?

 今回主軸になるのがドッペルゲンガーなのですが、その事件を整理するうちにシェイプシフターの存在が混ざっていることに気が付きます。変身能力者(シェイプシフター)と、自己投影(ドッペルゲンガー)は似て非なるものであり、実は全てシェイプシフターの悪戯か!?と落ち着きかけた所に、ドッペルゲンガーも実在する!?というような流れとなる訳です。

 今回も人ならざる者と、人から逸脱した物が登場。最もまともに見えるのがそうでないとう皮肉にも似た作風が特徴のこの作品ですが、ほんとに普通に過ごされると風景男の狂気も、江西陀の狂気も忘れてしまうのですよね。今回も「江西陀梔のアウラ」とサブタイが付いているくらいなので江西陀話かと思えば途中に一巻で指摘された狂気を抑えきれずに思い悩み、結果それも含めて許容されるという一節があるくらいで、あとはその戦闘力を発揮したくらいのものでしょうか。面白い内容ではあったのですが、特に最後の風景男の件はとってつけた感があり、特にサブタイに対しての内容の比重がしっくり来なかったのは残念ですね。
 あと、これに付いてきたSSは面白かった!これは本編読んだ後の方が面白いのではないかと思います。江西陀の乙女心に気が付かずに弄んだ風な内容になっており、江西陀ファンには喜ばしい一遍ではないかと思います。

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