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2011.09.27

はじめてのクソゲー

 珍味かと思って読んでいたら大好物だった話wあまり期待していなかったというのもあるのですが、予想外に面白かった。ボーイミーツゲーム&ガールなお話ですw

 あらすじとしては、国民的人気ゲーム発売日、主人公の藤宮遊真(ジミーユ)は予約していなかった為に買いそびれます。その憂さを晴らす為に手にとってしまったソフト「インフィニット・ダークネス」。それが全ての始まりで、その日のうちにその余りにも酷いバグだらけの内容をブログ酷評します。そこに付いたコメントは皆同情する内容でしたが一件だけ「しかれたレールを歩くだけ」という挑発と取れるコメントが。その投稿者がひょんなことからクラスメイトの天野雪緒(ユッキー)であることが判明し、あからさまな挑発からそのゲームをクリアする為にプレイすることになります。そして週一回の報告会を重ねるうちに二人の仲も近づいていくのですが、実はこのユッキーは幼少の頃ジミーユから誕生日プレゼントとしてゲームソフトをもらっており、その後直ぐに引っ越してしまったという経緯をもっており、ジミーユ自身も女の子にゲームソフトを贈ったという記憶は残っており、それどころかそのゲームがバグだらけのゲームであったことを女の子が引っ越してしまった後に知り、その後悔からハズレを引くのを極端に恐れ、メジャータイトルだけに固執するようになったのですが、その女の子が目の前のユッキーであることにジミーユは気が付いていません。こうしてゲームを進めていくうちにバグだらけであっても製作者の意図を読み取り、クソゲーの中でも楽しさを見出していくのです。そして迎えるフィナーレとは?

 読み始める前は数々のクソゲーを仲間と面白おかしくプレイする内容だと思っていたのですが、読んでみると一本のゲームを始まりから終わりまで、リアルの進行に合わせてエンディングへもっていく構成に予想外の好印象です。途中で挿入される幼少の頃のエピソード、そのトラウマをユッキーに語るジミーユ。そして思い出してほしいユッキーの淡い恋心。なかなかの良作でした。

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