第1回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>受賞作品です。
おジャ魔女どれみ16と共に新創刊されたこのラノベ文庫ですが、創刊から新人賞をぶつけて来るなど意気込みも十分感じられます。
さて、その新人賞で大賞を受賞した作品ですが、またしても魔法使いモノです。現代とのコラボというのもまた最近読んだ
サカサマホウショウジョを連想させますが、大きく違うのは魔法使いであること。そして歴史の中で力として解明され、訓練する事で使えるということでしょうか。更にこの物語を彩るエッセンスとしてタイトルにもある味噌が挙げられます。なんとこの味噌(MISO)、魔法を封じる効果があります。発動を封じるだけでなく、発現した効果までもを消し去るというもの。この事がわかったのが第二時世界大戦にまで遡るのですが、当時とある小国に攻め込んだ軍隊がたった二人の人間に全滅させられるという事件から始まります。これが魔法が世界に知れ渡ることとなった出来事で、各国が魔法の習得に躍起になる訳ですが、それは直にMISOの発明によって無効化されることになります。それ以来、魔法はMISOさえあれば防げるということで脅威ではなくなったのです。
さらにこのMISOですが、食用としての味噌は江戸時代から駆逐されているという面白い歴史をもった世界設定となっており、これも物語の中核に係ってくる作りとなっています。
そんななかなか面白い世界設定でこの物語は始まるのですが、プロローグは魔法の国マジエールのお姫さまが主人公である男の子の家に窓ガラスをぶち破り乱入するシーンからとなります。どうやら魔法の教えを請う為に留学してきたらしいのですが、魔法学校に通うこの主人公は魔法の成績は落ちこぼれ、どう考えても他人にしかも魔法の国のお姫さまなどに教えられる実力ではないのですが、実はこの少年には秘密があり、世界で唯一MISOを無効にする魔法を使えるのです。そんな感じで始まる何とも不思議な物語なのです。
まず世界設定がなかなか面白いです。テンポもいいですね。実際の歴史に魔法と味噌の効能を追加しただけなのですが、だからこそ多くの説明を必要とせず、それでいて世界観をこれだけ構築できるというのはなかなかに興味深い作品でした。それぞれ個性的なキャラやその配置も良かったと思います。ただ、あまりにも幼馴染がおざなりなのがちょっとなぁというか、最近の作品は幼馴染=結ばれない的なフラグが既に立っている用に感じられてなりません。まぁ幼馴染の他にヒロインが登場するというシチュエーションでは致し方がないのですが。
まぁそれはさて置き、主人公の使うMISOキャンセラーとでも言うべき力ですが、まず想像したのがとある作品の幻想殺し(イマジンブレイカー)ですが、この作品では有効範囲が主人公を中心とした半径100m!見方に効果を及ぼす=敵にも効果を及ぼす、しかも自分を守れるわけでもないというとてつもなく扱いにくい効果なのです。ようするに幻想殺しの持ち主のように力で持ってヒーローになることができない訳です。だからこそどう魅せてくれるのかというのが見所だったりするわけですが。
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