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2012.03.02

だから少女はおもいでをたべる

 主人公の華(かざみ)。彼は思い出の一部を失っていた。どんな思い出を、どんな風にして失ったのかは分からないが、何処か喪失感を持って暮らしている。彼は高校生でありながら、祖父から譲り受けた駄菓子屋を切り盛りしながら一人暮らしをしていた。否、妹の幽霊と暮らしていた。そこに一人の少女の姿をした自称「まもの」が現れ、しばらく住まわせるように要求してくるところから物語は始まる。彼女は思い出を食べるまものであるという。見る限り、悪いまものには思えないのだが、流石にどう贔屓目に見ても14歳がやっとという外見の少女を住まわせるには問題があり、押し問答をしているうちになし崩しに住み着くことになる。
 そんなまものの来訪と同時期に、クラスメイトの女生徒の様子がおかしくなる。その女生徒にまものの気配を感じたアメ(華の家にやってきたまもの)は彼女をターゲットに見据える。
 思い出を食べるというアメの目的と正体は?そして華が失った思い出と、アメとの関連性とは?といったお話。

 物語の冒頭は、華が思い出を食われた時のシーンであり、この食われた思い出が果たして何なのか?というのが肝となるだろうことは推測できるのですが、最終局面に至る迄「思い出せない思い出がありそうだ」という感情だけが繰り返し繰り返し語られるだけでそれについてのヒントについてはあまり進展が無く、最後に一気に明かされる感がとても強いです。なので最終局面までは想像を膨らませる余地も無く、ただただ読み進めるしかないという感じだったので物語全部を通しての存在感が薄い気がしています。最後は中々に感動的なラストで、私的には好きな領域なのですが、如何せんここに辿り着くまでにあまり心を動かされていないのでなんか物足りなさが残りました。

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