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2012.04.28

乙女企画クロジ☆ 第10回記念公演 「異説 金瓶梅」

 久しぶりの観劇です。場所は新宿のシアターサンモール。実はこのお芝居は昨年の今頃に行われる予定だったのですが、震災の影響で1年公演を延ばしたのです。その分脚本にも変更を加え、より完成度を高めたという触れ込みでした。この劇団は、友人が第九回の演目である「縁側のクラゲ」というお芝居の評判を聞いて是非見てみたいと思ったのがきっかけです。

 入って着席するや否や目に飛び込んできたのは豪華な造りのセット。このセットを見ただけで今回の気合の入れようが伝わってきます。それと同時に感じたのが、決して広くはない舞台にぎっしりとセットが詰まっているという印象。そして完全に固定化されたセットで、どの様な場面転換を見せるのかという好奇心です。セットは中央に大きな六角柱の部屋的な空間を想定した建物と、その周りに同じく中央のモノより一回り小さい六角柱のセットが4つ配置されています。舞台全体が奥に向かって階段状高くなっていく形状になっており、舞台一番手前と中腹と最奥に踊り場がある感じです。二つの六角柱が手前の両舞台袖に、もう二つが最奥の両端に設置されているという具合です。

 「金瓶梅」私は知らなかったのですが、中国の水滸伝の中のお話だそうで、基本的には六人の妻が織成す愛憎劇というものだそうです。今回はその金瓶梅に「異説」という冠を掲げて乙女企画クロジ☆として表現したと言ったところでしょうか。

 まず興味津々だった舞台転換は六角柱(建物(部屋))に対して簾を下げる事(あとライト)によって見せる部分を集中させるという演出によって、異なる場所であるとという見せ方が見事に表現されていました。固定のセットではよくある手法ではありますが、基本的に大きく転換するシーンが1回しかなかった事も有り、全く違和感は感じられませんでした。

 最も驚かされたのが芝居のクオリティの高さです。今まで真田アサミさんが客演ということで幾つもの劇団の芝居を見るという機会に恵まれましたが、役者の演技の自然さはこれまでのどの芝居よりもすっと入ってきました。また、話上六人の女性をとっかえひっかえする話なので、所々でラブシーンが入るのですが、その激しい事。えっ!そこまでやるの?と最初の一回は驚かされたものの、その演技がメインに出てくることは無く、常に裏で行なわれているのですが、不思議とそこへ目が行かないというか、自然と表の役者へ意識が集中するのです。あとはもうただ面白くて気がついたらのめり込んで見ていたという感じです。

 そうなる時になるのが震災ので延期になる前にやるはずだった内容はどのようなものだったのか?という事です。芝居が終わった物販には何と、今回の台本ではなく2011年版の台本が売られており、購入しました。最後の方だけ見てみましたが、大筋は変わっていないのが分かります。が、主人公の台詞が異なる事で終焉を迎える時点での気持ちが異なる事が想像できました。この2011年版をもし見れたとしたら全く異なる印象を受けたと思います。

 今回の「乙女企画クロジ☆」の公演をみて、客演に関係なく観たいと思えました。これは「Smokers」さんに次いでの快挙です。今回のきっかけとなった「縁側のくらげ」もいつか見る機会があればいいなと思います。

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