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2012.08.16

R&R

 静月遠火さんの新作が出ました。始めてこの方の作品を読んだのは「パララバ―Parallel lovers」です。そのあとがきには高畑京一郎の「タイムリープ」を読んでこんな作品が書きたくなったと書いてあったのを思い出します。そんな静月遠火さんの久しぶりの時かけモノです。正確にはリピートものです。

 1ページ目を読んで、違和感。あれ?静月遠火さんってこんな難解な文章を書く人だっけ?全く頭に入ってこない。2回、3回読み直しても分からないので先に進むことにしたのですが。最後まで読み終わって、やっと一ページ目の正確な内容が理解できました。ここだけ語り手が3人目だという事が。

 さて、簡単にあらすじを説明すると、百音さん。この娘の視点で描かれる物語です。そして5月6日に廻谷という同じ学校の2学年下の男子生徒から声をかけられます。そして彼から5月6日をずっと繰り返しているので助けてくれと告げられるのです。

 この物語の面白いところは視点があくまでもリセット対象である百音であることです。なので毎回廻谷に対してははじめましてに当たるわけですが、もう何十回も、もしかすると何百回も繰り返している廻谷はその都度説明し、毎回百音に電波だと思われながらもこの現象を終わらせるための手がかりを検討してもらい、実行してはまた繰り返すのです。異なる行動を取る度に出会う人、起きる事柄が変わっていく中で、ピースをかき集めていく物語は数あるリピートものの中でも新感覚です。久しぶりに静月遠火さんらしい作品を読んだという印象です。

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