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2012.11.13

かもめ高校バドミントン部の混乱

 中学時代負けたことが無かった主人公の南が高校へ入学し片っ端から倒していく!と意気揚揚と入った学校には中学時代に唯一勝てなかった(団体戦の為、チームが2敗した時点で試合が止められる為)相手が居た。しかもあろうことかその一番相容れない相手とダブルスを組めと命じられる。噛み合わないペア、シングルなら3年生ともいい勝負ができるがダブルスとなると途端に0点どころかマイナス評価に。
 しかし、地区の親善試合でレベルが格段に違う同じ一年生と出会い、意識が一変する。日に日にダブルスの面白さを感じ、それとは別にレギュラーであることの背負った思い、団体としての意識を持ち始める。といったバドミントンを主題とした青春ストーリー。

 何故この本を手に取ったのかというと私が中学時代にバドミントン部に所属していたからに他なりません。読んでいてまず気になったのは個人戦の存在が描かれていないことです。それこそ云十年前の昔のことなので今のバドミントン事情など知る由もなのですが、これを読んだときに「個人戦無くなったのか?」と思ったのですが、あとがきまで読んでみるとドラマ性を生むためにあえて団体戦のみにしたと書かれていて納得しました。確かに終盤にチームの思いを背負っている感覚を描くには個人戦は邪魔かなと思いました。
 あと、ラリーの様子が結構白熱します。と、ここで思ったのは結構専門用語が飛び交うラリーの描写で未経験者はついてこれているのだろうか?ということです。たとえば、ドリブン、ドロップ、クロスヘアピン、クリア、スマッシュ。という一連の流れがあったとして、経験者であれば容易に思い描けると思うのですが、これが認識できないと何をやっているのかすらわからなかったのではないかと心配になります。
 その他、中学時代最強だった男がかもめ高校に居たり、ちょっとした恋模様も描いてみたり、高校でバドミントンデビューの天才や、ライバルの存在と一冊の中でまるごと「青春」を描いています。そして最後に部長のエピソードは結構感動します。

 スポーツとしてのバドミントンを知っている方、興味のある方にはおすすめの一冊と言えるのではないでしょうか。

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