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2013.06.01

言の葉の庭

 主人公は靴職人を目指す学生。雨が降ると新宿御苑の屋根のあるベンチで靴のデザインスケッチをするのが彼の日常。そんなある日の朝、降り出した雨に新宿御苑へ向かうとそこには朝からチョコをつまみにビールを飲む女性がいた。一言二言あいさつ程度の会話を交わし、別れ際にその女性は短歌の上の句を残して去ってしまう。その日は関東が梅雨入りした日だった・・・。

 と、いった感じの雨の日に偶然会った男女が雨の日の出会いを繰り返すというお話です。女性の素性は物語の後半に明かされることになるのですが、初めて会った日の別れ際に言った短歌が少し謎かけというか正体が明かされた際に「あぁ」と納得するというか。
 そんな小細工よりも、私的にはお互いの正体が割れ、自分と相手の立ち位置なり状況なりを再確認し、飲み込んで、それでも一歩踏み出そうというのが見られる今回の作品は切ないながらも好きだという思いはあります。私的に秒速5センチメートルの終わり方が嫌いだったのでそういうことも含めて今回はよかったなと。特にラストシーンにフェードインしてくるRainはベストマッチング!個人的には大江千里のオリジナルの方が青臭い感じがしてよりマッチするかなとは思ったのですが(今回のはかっこよくさらっと歌い過ぎ)。

 実は同時上映でショート作品「だれかのまなざし」が先に上映されます。老衰で死にゆく猫の視点で描いた家族のお話なのですが、新海誠のショートはいいですな。「彼女と彼女の猫」を思い出しました。正直な話、「だれかのまなざし」を見終わったとき、こっち本編でも全然いいやと思った程ですw

 変わった試みとしては、この映画、上映と同日にBD、DVDが発売されています。要するに観終って、パンフと一緒にメディアが購入できるのです。この商法の利点としては見終わった直後なので、印象が良ければ発売メディアの収益は通常より高くなるだろうということ。反面メディアを手元に持ってしまう訳ですからリピートが望めないというデメリットも存在します。メディア売買収益がリピート分を上回るという予想のもとでの戦略だとは思うのですが、こういった試みを仕掛けてくる面白さも感じた今回の作品でした。

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