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2013年7月

2013.07.29

神様のいない日曜日Ⅶ

 積読より発掘!というのも新刊が出たからです。っていうか全然出ないのでもう終わっているものと思っていました。という訳で思い出したように発掘して読み始めた訳ですが、間が空き過ぎていて全く分かりませんw微かな記憶を頼りに読み進めていくとどうやらマダムの裁判中だったもよう。という訳でマダム編のお話です。拳聖の至極もっともなつぶやきにぷっちん切れて我儘になってしまったマダムが暴れまくるお話ですwここでいう「我儘」というのはこの世界では少し特殊な意味合いを持っているのですが、死者が動き回る世界において死後処理を施さないと脳が腐っていく過程でどんな聖者であれ「我儘化」するのです。それが普通の死者であればただの我儘で済む訳ですが、能力を持ったものの我儘化となれば話は別で、一切の説得が通用しない上に理不尽に力を施行するだけの存在となり果てる訳ですから力が強力なほど厄介に他なりません。

 今回、久しぶりに読んだことでアイが世界を救うことに失敗したとしきりに言っているのですが、正直そこの実感が私にはないのです。アリスを助けたことで世界を救わなかったという事なのですが・・・。なので今回から?アイは世界を救う側には立っていないのですよね。ここがどうにも理解しきれていない所で、それが期間を開けてしまったことによる事なのか、そもそも理解できていないのか。まぁ両方泣きもしますが、個人的にはアリスを救うことで世界が救えなかったのならそちらの方が読んでいて気分がいいのでそのままでいいのですが、なぜ救えなかったのかを理解していないのが気持ちが悪いといったところでしょうか。

 今回はマダムの過去と真実、そして「魔女」の存在が強調されています。今までも至る所で魔女の存在は語られてきましたが、数居る魔女の一人としか認識の無かった肩書きが付かない魔女の中の魔女というべき存在がマダムを作った存在として語られます。
 そしてすっかり友達感覚となってしまった小娘。ディー・エンジー・ストラトミットスも「西方の魔女」という存在であるという事を認識させられるエピソードなんかもあり、更にアリスのブザービーターの違った側面の使い方なんかも描かれ、アイが世界を救うのをやめて尚物語的には広がりを見せる感じとなっています。

 そして最後に現れた黒面からの少女とは!?

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2013.07.22

ソードアートオンライン ザ・デイ・アフター

 こちらもBDの特典小説です。内容としてはALO内でのお話で、アスナでいる時にキャラとの乖離現象が起こるというところから話が始まります。その原因というのがカーディナルが収集したイレギュラーな気持ちのコピー(残滓)ではないか?という事に。

 確信が持てないままBOSS戦に挑んだ際に致命的なタイミングで乖離現象が発生する。キリトの働きで九死に一生を得たアスナだったが事の大きさに改めて絶望する。そして負けてしまったBOSS戦にリベンジしようとパーティーが意気込む中、キリトは一人思いつめた顔でパーティーを抜け一直線にアインクラッドの外壁を昇りはじめる。それを追うアスナが辿り着いた真実とは?

 記憶のコピー(残滓)という現象については圏内殺人事件の最後にグリセルダさんの霊体が出てきた様に見えた件を例に挙げていましたが、気持ちをデータ化して保存というのは魂の保存というものに繋がることを示唆していて、アクセルワールドのアッシュローラーの件と繋がりがありそうですね。

 ちなみに今回の件は月夜の黒猫団のサチの話になってゆきます。キリトが向かった階層、そしてこの日この時こそがサチが亡くなった時だったのです。

 もう会うことはできないと思っていたサチの話がこうしてされるというのは私としても驚きで、小説の原作ファンとしては是非読んでもらいたいエピソードではあるのですが、前から言っている通り映像メディア購入者しか読めないこの商法に疑問を感じずにはいられません。いつかまとめて一冊にしてほしいものです。

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2013.07.20

風立ちぬ

 公開初日に観てきました。チケットを取った2日前は結構席も空いていたのですが満席になっていました。なんだかんだでジブリ作品の集客は凄いものです。
 さて、今回のお話はゼロ戦の設計者である堀越二郎をモデルに堀辰雄の作品である「風立ちぬ」のテイストを絡めた作品になっています。

 作中、関東大震災の描写があるのですが、正に大地が唸りを上げる表現がSEを人体の発する音で表現したという効果が最大限に生かされていたのではないかと感じました。あとは波打つ大地の表現も非常にアニメチックなのに恐ろしさを感じました。
 ただ、個人的にはそれ以外の(特に飛行機の駆動音など)に関してはなまじ人の音という認識があるだけに気持ち悪く感じてしまいました。

 個人的に凄くいいなと感じたのは後半以降の会社での勉強会のシーンです。皆向上心に溢れていて私もこの世代の事は知る由もないのですが、昔良き日本の仕事の風景というのはこれはオーバーだとしてもこういった感じだったのだろうなと感じずにはいられませんでした。

 あとはタイムリーな事にこの作品を見る1週間ほど前に会社から結核患者が出たのですが、今でこそ若者であれば対処さえ間違わなければ死ぬような病気ではない結核もこの時代では不治の病であり、致死率も相当なものだったのでしょう。サナトリウムですか?ホントにあれで治るのかと?逆に弱らせて死期を早めているだけなのでは?と思わせる療養法を見て時代が変わったのだなとしみじみと感じる映像でした。

 しかしながら色恋に関してはどれだけ時が経とうともそんなには変わらないのだなとも思う映像に少しほっとしたりもします。

 と、思ったところを色々綴ってみましたが、結局のところゼロ戦を飛ばしたい作品であるというのは変わりようもなく、そういった方面の趣味の方が見れば楽しくも言いたい事の多くある作品なのだと思います。とりあえず子供連れで見に行くのはいささか危険な香りのする作品ですねw上映時間が長いだけに子供が空きだすと大変かもしれません。

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SHORT PEACE

森本晃司監督「オープニング」
森田修平監督「九十九」
大友克洋監督「火要鎮」
安藤裕章監督「GAMBO」
カトキハジメ監督「武器よさらば」

といった構成のオムニバス4作品です。
「九十九」
 九十九神という言葉がありますが、まさにモノにまつわる話で一人の男が雨の中森で迷い祠で雨宿りをしたところから話が始まります。
 壊れて捨てられたモノが次々と男へ押し寄せる中、男は道具箱から道具を取り出し片っ端から直していきます。それを繰り返すうちに大ボスに辿り着くわけですが、直せるレベルを超えた朽ち果てたモノと対峙し、供養することで事を収めるという物語です。

「火要鎮」
 江戸時代、一人の娘が居ました。そのお屋敷の隣には娘が恋い焦がれる同じ歳の若者がおり、ある日火消しに憧れるあまり親に勘当されます。若者に会えない日が続き、親の言いつけで結婚も決まってしまいそのことを憂いているととある所業でお屋敷が火事になります。火元は娘の部屋。火消になるために勘当された若者会いたさに火が広まるのを見逃す。といったお話。その後火消となった男がいの一番に駆けつけるのですが・・・。

「GAMBO」
 巨大な流れ星が落ちた夜、鬼が現れ村を襲った。鬼は村の娘を次々と攫っていき、とうとう村には幼子一人を残すのみとなった。そんなある日幼子は森で泣いていると一匹の巨大なクマと出会う。不思議と心が通じ合った幼子と巨大熊。幼子は言葉が通じる等とは思っていないが現状をクマに吐露するのだが、その熊こそ悪魔と呼ばれた大熊だった。賢い大熊は幼子の為鬼を迎え討ちに行く・・・。といった内容のお話。

「武器よさらば」
 荒廃した未来の話で、昔のテクノロジーや資源を回収して生計を立てているハンターの物語です。今回のミッションの街を警邏している自立式戦車を相手にドンパチやりながらブツを回収するという内容です。

 どの作品も共通するのは最後に富士山が登場する事。個人的に好ましかったのは「GAMBO」でしょうか。一番救われなかったのは「火要鎮」。それぞれメッセージは感じられるものの面白かったかと言われると言葉に窮してしまいます。最も娯楽性のあった作品は「武器よさらば」ですが、武装に対する空しさから来る苦笑的な(^^;ただどれも個性的な映像美を持っている作品ではあるのでそういう点では見てみては如何でしょうか。

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2013.07.18

ネバー×エンド×ロール ~めぐる未来の記憶~

 大震災に見舞われて16年経過した札幌路が舞台のお話です。街の機能としては大分復興されるも未だ中心部を少し離れると広大な空き地が広がるそんな街。震災前と後で大きく異なるのは街を囲むように建っている巨大な、とても巨大な壁の存在。壁を行き来するには特別な許可を必要とし、何の目的で建造されているのかも、壁の外がどうなっているのかも一切不明。
 そして話の主人公は神童と呼ばれる勇夢、運動神経抜群な夏月、何も出来ないが壁の外への憧れだけは誰にも負けない駆、の15歳の少年少女たち。ある日その三人の真上に少女が閃光と共に舞い降りてくる。少女の名はこよみ。彼女は「未来」から来たというのだ。そして更に過去へ行くのだと。

 この物語の面白いと感じたところは全4章に分かれており1章から順に未来へ話が推移するにもかかわらず、こよみの過去へ遡っていく所でしょうか。そして複線の置き方がわかりやすくて非常に上手い。先を予測させつつもその予測を超える展開がまっているのも最近には無かったことなので新鮮ではありました。但し、あくまでも個人的には最後は完全に予測し得なかったラストではあったのですが、ハッピーエンド好きな私としては虚しさを感じずには居られませんでした。ただ、最後の章のお話すらも円環の歴史の一部なのだろうと思わせる描写があり、その辺を想像すると読み終えた後にこそ物語が膨らむという。

 ありきたりな物語に飽きたという方はちょっと読んでみるのもいいか知れません。

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2013.07.04

からくさ図書館来客簿~冥官・小野篁と優しい道なしたち~

 ベテラン冥官である小野篁と新米冥官である時子が人間界の拠点として図書館を経営し、「道なし」を冥界へ返す為に繰り広げる計4本のオムニバスストーリー。
 道なしというのは善行をつみ天道へ行ける資格を持ちながらも人間界を彷徨う魂のことで、焦げた匂いを頼りに見つけ出し関わった人間も一緒に救っていくという内容なのですが、物語が進行するにつれ篁や時子の事やその二人の関係などが明らかになっていきます。

 個人的には未だ人間界のことに詳しくない時子が人間界の様々なことに興味を持っていくエピソードがとても微笑ましく、篁と近い目線で時子を見守るというかそういう感覚が楽しい物語でした。それ以外にも1200年という途方も無い時を越えた物語という私的には大好物なテイストも含まれており、なかなかに楽しめました。なんとなく感じからすると続きそうな気がするのでそこは楽しみに待ちたいと思います。

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