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2013.09.04

彼女と僕の伝奇的学問

 半分は表紙買いでしょうか。残りの一端は「不思議系上司の攻略法」の水沢あきと氏の著作という事で買ってみたものです。
 人類学サークルなる非常に硬派なサークルに所属することになってしまった主人公。そのサークルで12年に一度催されるお祭りに泊まり込みで見学しに行くことになる。そのお祭りとは何百年も続くもので、12年に一度山から5本の木を伐りだし男根状に加工したものを町中をねりあるかせ、最後に大地に突き立てるという五穀豊穣のお祭りで、周りからは奇祭と揶揄されながらも民俗学的には各地に残る柱建てのルーツではないかとされている。しかし、表に見えているのは祭りのほんの一部であり、真の祭りの意味は秘密裏に行われていた。

 と、いった内容で、木火土金水や、循環をあてはめたりと内容としてはかなり真面目に民俗学を題材としている作品でした。しかしながら秘密裏に行われていた方の祭りの方は閉鎖社会での暗部がめいいっぱい描かれており、そこはかとなく恐怖を誘うものでした。例えるならば、たとえ殺してしまっても村で隠せば何とかなるといったような恐怖でしょうか。実際にそんなことはなかったのですが、村のしきたりに外部の者が口を出すことによる結果や、それがどんなに非人道的な行いであっても村全体で否定される恐怖というのが上手く描かれていたのではないかと思います。

 少々もやもやしたのがキャラの位置づけでしょうか。著者が「不思議系上司の攻略法」ということもあっての先入観でしかないのですが、民俗学馬鹿の女性の先輩が出てくる訳ですが、主人公を気に入っている感じではあるのですが(彼だけにレポートの課題などを出すところから)どうもそっちではない?高校の同級生だった女の子の方が積極的にアタックを掛けているだけで、更に今回お祭りで犠牲になろうとしていた女の子を助けたことにより彼女からもラブアタックを掛けられることに!?その他にも無口だけど面白いことは好きな猫みたいな女の子に、体育会系の男子にチャラ男という一冊読み終えてもキャラがつかめない面々ばかり(特に男性陣)。正直なところキャラクターには魅力を感じていないだけに今後読み続けるかは微妙なところですね。

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