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2013年11月

2013.11.28

書店員の恋

 久しぶりに一般書ですw軽く内容を説明すると書店員で働く女性が主人公のお話です。その女性には彼氏が居て、その彼氏はフランス料理で自分の店を出すことが夢で、しかし現実はというと働いていたフランス料理店が潰れてファミレスでのバイトで生活をしている状態なのです。
 物語の冒頭で主人公の女性がフロアチーフに昇格することになります。この事で物語が動くことになります。彼氏はとりあえず安定した収入を得る為にバイトしていたファミレスの正社員になります。(本書では語られていませんが、彼女の昇格に危機感を感じたのでしょうね)要するにこの彼氏は経済力が無く、その為に夢まで諦めかけているのです。
 一方、フロアチーフになった事で手掛ける事になった最初のプロジェクトはこの時売れ筋である携帯小説の特設コーナーを手掛ける事。勿論大の本好きである彼女は携帯小説の何がいいのかわからず戸惑う訳ですが、押すからには読まなくては!と努力をします。その結果彼女の手柄によりベストセラーが誕生することになります。その功績に作家本人が是非お礼をしたいという事で出会う訳ですがその作家はその女性に恋に落ちます。
 書店員の恋の行方は?といった内容です。

 要約するとお金のない彼氏とお金のある作家からのアプローチ。どっちを取るのか?という一言で言ってしまうとみもふたもない訳です。
 この物語に出てくる他の登場人物たちもお金と恋に揺れる様々な人達が登場します。愛が無くてもお金さえあればと言い張る同僚。愛さえあれば相手が子持ちでもと愛に溺れる旧友。愛はお金で買えると言い切る親戚の子。などなど。そんな中で印象的なエピソードは、主人公を支える人物の一人で、バブル時代を現役の社会人として生き抜いた出版会社のお姉さまがいるのですが、その人に今も昔も三高(高身長、高収入、高学歴)を射止めるのに女性は必至ですね。と、いうようなことを言うのだが、その事を真っ向から否定されます。はたから見ると同じに見える行為ですが、バブルの頃、女性が自立を目指した時代の三高は、今の玉の輿狙いではなく、あくまでも自分に釣り合う男を探している行為であり、志が根本的に違うというのです。女性視点で書かれた作品ですが、ここで厳しく現代の女性に対して警鐘を鳴らします。

 結果は読んでのお楽しみという事にしておきますが、まぁ作家のおじ様の実に積極的でありそれでいて紳士な事。正直超お金持ちに会う度に予想もつかない接待をされる訳ですからまぁ心が揺れるのもわかるというものです。

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2013.11.25

劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 二回目

 モーニング割引のある劇場で念願の二回目を観てきました。二回目であっても物語は全く色褪せず、寧ろ理解度が深まっている事で鮮やかさを増しているかの様で、とても満足度の高い上映でした。
 まず目についたのはオープニングともいうべきClariSの新曲「カラフル」に映像が乗るシーン。一回目の時も何故ほむらだけがおかしな状態に?と思ったシーンですが、その後に畳み掛けるように「?」が押し寄せた為に記憶の片隅に追いやってしまっていたカットです。しかしこれも二回目なら「なるほど」と納得してしまえるものでした。それ以外はソウルジェムに関するシーンまでは二回目だからこその「はっ!」としたシーンは無く、一回目の丸呑みが如何に言葉通り丸呑みしていたかが伺えます。
 さて、あまりの展開に一回目では解釈が追い付かなかった新たなジェムの誕生のシーンですが、ピンクの糸が巻かれた糸巻きが登場していたことを二回目で思い出しました。ただ、前回ではピンクの糸が示すものと新たなジェムの様なモノとを結び付けられませんでした。しかし改めて二回目を見た時にピンク=まどか、糸は解釈が付きかねますが仮に絆としましょう。まどかとの絆を核にして自らのソウルジェムを砕いたエネルギーで新たな禍々しくも強固なジェムが誕生したかのように感じられました。(=閉じ込めた)勿論ソウルジェムから解き放たれるエネルギーはジェムを濁らせ魔女化する程に募らせたまどかへの思い。そしてそれをほむらに決意させたのは無意識に発せられたまどかの本心を受け取ってしまったから。もしあの一言が無ければほむらも円環の理に導かれて終わりを迎えたのかもしれませんね。(そちらの方が良かったと言っている訳では決してありません。)
 二回目にして更に理解を深めた気はします。が、エンディングの後のエピローグ。最後のカットで崖のような場所からほむらが自ら身を投げるようなシーン。初見では何も思いませんでした。何せ世界そのモノの様な存在です。「戯れに落ちてみた」位にしか思っていなかった訳ですが、わざわざ描いたという事はそれなりの意味を含んでいるはずなのですよね。機会があればあと1回くらいは観ておきたいところです。

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2013.11.23

かぐや姫の物語

 タイトルに偽りなし。正にかぐや姫「の物語」でした。オリジナル要素があるとすればかぐや姫の幼少の頃、里で過ごしたエピソードと、その頃に兄と慕っていた男への思いがあるくらい。あとは羽衣伝説を前段においたコラボ要素があるといったところでしょうか。観る前はどんなSFモノになるのかと期待しなくもなかったのですがwかなり忠実に「竹取物語」を描いていたのではないかと思われます。
 ただ決定的に異なるのはストーリーだけの物語ではなく、かぐや姫自身の心の動きが描かれている事です。里で暮らしていた時の思い。都へ行くと決まった時の思い。姫としての教育を受け続ける日々への思い。翁から期待とそれを良しとしない思い。生きる目的を思い出してからの思い・・・。これら人として生きているからこその嬉しさや、葛藤や、悲しみ、郷愁、etc・・・があるからこその「かぐや姫の物語」であったのだと。
 まぁ、だからこそ驚いたのは二時間半という上映時間の長さです。「かぐや姫」という絵本を読んだなら10分かそこらで読み終わってしまうだろう物語をほぼ忠実に描いているという印象を持っているにもかかわらずこの時間です。冒頭でどんなSFモノになるのかと思っていた件はこの辺に起因するものですw。まぁ期待といっても一瞬よぎったくらいのもので、そういう内容だったとしても驚かないくらいの心構えをしていたくらいですw

 映像は本当に素晴らしく、作りの技法的な印象は「虹色ほたる」と同じで一目見ただけで大変だったろうことは伝わってくるのですが、あまりに整い過ぎていて観ているうちにその大変だったろうことすら気にしないで観てしまいました。

 作品は良かったです。(地味な良さであって万人にお勧めしたい!という訳ではないのが残念なところですが)しかし、映画のマナーが悪すぎる!寝息をたてている人はまぁ仕方がないとしても(そもそも何で見に来た?というのは置いておくとして)、飽きてしまっている子供(これも仕方がないが、作品の雰囲気から子供向けかどうかの判断位はつくだろうに・・・)、菓子のアルミ袋をガサガサとする音。上映2時間を過ぎた頃に入ってくる人。極めつけは携帯を鳴らし、出口まで鳴らしっぱなしで出ていき、それなのに扉を出る前に話し始めて会話が聞こえてくる。しかも一番の見せ場で!(どんだけ携帯の電源を切れと言っても無駄なのですね)
 とかく世間ではアニメファンは!とか言われがちですが、こういった公共でのマナーは余程アニメファンの方がしっかりしています。作品を見る事においての心構え、観ること自体へ重きを置いているからなのでしょうけど。
 先日の「サカサマのパテマ」の舞台挨拶の事もあり、なんだかなぁと思う事が続いたので特筆してみました。

 ちなみにこの日はイオンシネマへ行ったのですが、D-BOXの体験筐体があったので少し座ってみました。D-BOXとは映像に合わせて座席が動くというもので、ネズミーランドなどにあるアトラクションの様なモノなのですが、少し体験した感想は映画が集中して見れない!椅子が動く度に意識が椅子に向いてしまうので正直これは・・・と思いました。まぁあくまで私個人の感想ですが。

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2013.11.15

ココロコネクト プレシャスタイム

 まず、今回この内容を形にしてくれたことに感謝です。最終巻のあとがきでしばらくは書かないというようなことを言っていた中で、半年後に新作ではなくココロコネクトの、しかも挿話集ではなく後日談としてしっかりと、これぞココロコネクトである!と言わんばかりの内容で締めくくってくれた事は原作ファンである私個人としてとても救われた気分です。

 本作は本編とは異なり「○○タイム」とつく短編形式の日常を描くシリーズです。今まで挿話という形が多かった為、今回は何処の挿話なのかなと思って読み始めるとなんと全て後日談でした。現象が全て終息しているのですすから日常なのは当たり前なのですが、その日常で締めくくられるココロコネクトの何と嬉しい事か。あの経験があったからこそのキャラクターの魅力であることは否定のしようもないのですが、あんな現象に見舞われ続けた5人(7人)だからこそ、その後の生活が見てみたかった。そしてココロコネクトはやっぱり面白い!そう思わせる一冊です。

「わたしだけのお兄ちゃん」
 太一の家に遊びに行くことになった文研部の面々。太一の妹である莉奈は兄の友人として相応しいか兄には内緒で二者面談を敢行します。お兄ちゃん大好きな莉奈ちゃんをお楽しみくださいw
「カップルバトルロイヤル」
 藤島さんの企画により全校を巻き込んでのイベントが開催されます。その名もカップルバトルロイヤル。文研部員それぞれの活躍は勿論の事、藤島さんの恋の行方にも大注目です!
「新入生よ、大志を抱け」
 太一達5人が三年へ進級し、部活の手動を千尋や、紫乃に代替わり。二年生二人の成長は前編のカップルバトルロイヤルでもしっかりと描かれていますが、今度は新入生の視点から見た文研部の面々が描かれます。
「未来へ」
 伊織が黄昏ます。卒業を目前にしてあの伊織が黄昏ます。カップルバトルロイヤルではスーパーキャラとして描かれた為に唯一ここまで踏み込んだ描かれかたをされていない伊織。最終章は彼女だけにスポットを当てた特別編です!

 恐らく、この巻を読むために今までのココロコネクトがあった。そう思えてしまう程の爽快感と、清涼感。本当の意味でココロコネクトシリーズの終わりを迎えられたような気がします。特に二編目のカップルバトルロイヤルでの文研部員のそれぞれの奮闘ぶりはこれまでの物語内での2年間を彷彿させる正に集大成とも言える内容でした。
 そしてこのプレシャスタイムを、ココロコネクト自体を飾る四編目の「未来へ」。全ての思いがここに集約されていると言っても過言ではありません。これまでの道程を知っていればいる程色々な思いが読み手の中でも回ります。終わりである。素晴らしかった。そう思えるのもこの章が描かれている事が大きいと思います。
 以前から彼ら彼女らに現象の無い日常の話を読みたいと言い続け、それが初めて叶った「クリップタイム」では本当に楽しく読ませてもらいました。が、本当の意味で現象が終息し、その後の彼らの彼女らの成長が観れる機会というのをまさかこのような形で叶えてくれるとは夢にも思っておらず、本当に嬉しいサプライズでした。そして心から楽しく読ませて頂きました。ココロコネクトは最高です!今まで本当にお疲れ様でした。次回作も期待しています。

ココロコネクト アスランダム下
ココロコネクト アスランダム上
ココロコネクト ステップタイプ
ココロコネクト ユメランダム
ココロコネクト ニセランダム
ココロコネクト クリップタイム
ココロコネクト ミチランダム
ココロコネクト カコランダム
ココロコネクト キズランダム
ココロコネクト ヒトランダム

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2013.11.09

「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」上映会みっつめ

 前回の「ふたつめ」を仕事の関係とはいえ早くも逃してしまい既に皆勤賞は無くなった訳ですが飛んで「みっつめ」です。ちなみにこの「みっつめ」ですがゲストが三谷かなえ役の茅野愛衣さんだったのと、「ひとつめ」「ふたつめ」と平日だったのに対して休日だった事もあり競争率が激しく、私は取れていなかったのですが、前日にe+にて券が復活した為に取れたものでした。まぁ危うく2回連続行けなかった訳です。

 そんな「みっつめ」ですが、いつも行っている友人SとBが別々に取ったにもかかわらず隣同士という奇跡が起きていました。私の席も冒頭で説明したとおり前日に滑り込みで取れた席なので当然後ろの方だった訳ですが、そこへ「友人と隣同士で座りたいので席を交換してくれないか」という申し出がありまして、快諾し向かった席が友人SとBの隣だったという(笑)奇跡の無駄遣いをしてしまいました。

 さて、本日は「みっつめ」という事で第5話「明日のためにレッツフォト、なので」、第6話「もう届かない笑顔を訪ねて、なので」の上映会です。
 第五話は桜フォトコンテスト応募の為に遅咲きの桜を探し回る話ですね。かなえ先輩が写真の楽しさを再認識し、ぽって部の皆ともさらに一歩近づくお話です。
 第6話は私が愛して止まない尾道へ行く回です。楓のお父さんの後輩が訪れて企画の為に若い感性が聞きたいという事で同行を願う訳ですが、その旅で楓が知らなかった父親の側面が垣間見えるという内容です。この中で「海が見える 海が見えた 五年ぶりに見る尾道の海はなつかしい」という林芙美子の放浪記の一節が登場します。私は尾道の生まれでもありませんし、育ちは物心ついたころから埼玉です。しかしこの一説は心をくすぐります。実際、二度目に尾道へ行った時、駅の改札を通り抜けて最初に思ったのは「また帰ってきたぞ!」でした。竹原も行きましたがやはり街として好きなのは尾道の方が上ですね。

 上映会も終わり続いてはゆう子の部屋です。ゲストは勿論茅野愛衣さん!巨大ももねこさまを抱えての登場です。自宅にも3体だか4体だか等身大のももねこ様が居るらしく、しきりに巨大ももねこ様を押していました。しかも開始から終了までの約一時間、常に巨大ももねこ様をもふもふし続ける茅野愛衣さん(笑)このしぐさにあてられて会場で予約していった方も多いのではないでしょうか。
 そんな茅野愛衣さんは大のARIAファンらしく(実は業界でARIAファン多い?)、今回もARIAの話で大盛り上がりを見せていました。
 茅野愛衣さんを見たことは恐らくあるのでしょうが、ここまでご本人を意識して見たのは初めての事で、印象としては「意外とよくしゃべる方」でした。受け答えは勿論の事、尋ねられた事に対して何倍もの情報量で返して話を膨らませる事が出来る方だなと。

 さて、恒例の「クイズたまおねあ」。1問目:6話で楓達が泊まった宿の形式は?。2問目:5話でさよみさんが働いていたお店の名前は?。3問目:5話で「えっさ。ほいさ。」を言った数は?。という3問で、今回のもあぐれっしぶに入ってからは妙に優しい儀武さんのお情けにより見事3問正解!となり無事にたまゆらシール2枚目を頂けました!
 次回「よっつめ」は12月6日(金)。ゲストは東山奈央です。

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サカサマのパテマ

 舞台挨拶付の上映をヒューマントラストシネマ渋谷にて観てきました。決して大きい劇場ではないのですが、売店のホットドックは非常に美味しかったのを特筆しておきましょう(カリカリのフランスパンをくり抜いて特製ソースとパリパリの粗挽きソーセージが差し込んであるので食べやすい!)。

 舞台挨拶の登壇者は藤井ゆきよ、岡本信彦、吉浦康裕監督の3人。上映前だったのですが、物怖じせず語るべきところをしっかりと語り、ユーモアもある監督さんで今まで見てきた舞台あいさつの中でもかなり良い舞台あいさつでした。印象に残ったエピソードとしては、役者は声のイメージに合う方を特に意識して選んだというもの。作品上男女が抱きつかなければならない為そこは自然にという事を意識されていて、特に「カッコイイの禁止令」なるものが発令されていたらしく、ごく自然の14歳(子供以上大人未満)というのに拘った様に感じられました。
 また、相互にサカサマを描くことからパンフレットも意識した作りになっているとか、楽曲もパテマのテーマを逆さまにしたものがエイジのテーマになっているなど、くすぐり所を突いてくる上手いトーク運びでした。
 その他何がよかったかというと、上映前なのでこれから観る人達に対して興味をそそる語りが出来ていたという事です。後は司会のお姉さんが非常にハキハキしていて好印象でした。
 ちなみにこの舞台挨拶が終わると同時に女性達が一斉に20人程退出しました。恐らく岡本信彦さんの追っかけであると思われ、舞台挨拶のハシゴをしている方達だと思われるのですが・・・。初日舞台挨拶、満席だったのが、上映前に1/3程が退出。こんなに失礼なことは無いと思うのですが。

 さて、物語を簡単に説明すると昔、重力をエネルギーに変える実験を行った結果、モノ、人、問わず重力が逆転してしまい、多くの命が空へ投げ出されました。それから何十年?何百年?後の世界なのかは分かりませんが、その事故から免れた人々がコミュニティーを形成し、重力が反転した人々を罪人と蔑む教育を施し繁栄していました。そのコミュニティーをアイガといいます。
 その正に裏である地下にアイガの人々とは逆の重力の人々が生活し続けてきました。
 ある日、アイガの青年(エイジ)が星空を眺めていたところへ空へ「落ち」そうになっている少女(パテマ)と出会い物語が始まります。
 その後パテマはアイガの領主に捕まってしまい、エイジはサカサマ人(アイガの呼び方)と共にパテマ救出に向かうのですが、ひと悶着ふた悶着あり、大スペクタクルが展開されます。そして解き明かされる真実とは!?

 この作品の最大の見どころは視点が180度変わるだけで反転する安堵と恐怖の感覚でしょうか。想像してみて下さい。風船の様に逆さまに浮かんでいる少女の手を掴んで大地に立ている図を。それを180度反転するだけで見渡す限りの奈落の底。手がかりは繋ぎとめている腕一本。
 この作品はそんな安堵と恐怖の入れ替えを、視点を切り替えて何度となく行います。特にその恐怖を感じる事ができるのはエイジとパテマの立場が逆転するシーンです。エイジ自身もその時にパテマの恐怖を身を以て体験し気が付く訳ですが、パテマがどれだけ気丈に振舞っていたかが改めて感じられるシーンでもあります。

 ジュブナイル。大好物です!ボーイミーツガール。大大好物です!!更に閉鎖世界モノの要素も含んでおり、私にとっての大好物な作品であるはずなのですが、何故かワクワク感が足らないと思ってしまったのは何故なのか?
 物語の進行的にはなんら不可思議な部分は無いのですが、パテマとエイジの関係性がモヤモヤしている要因の1つなのかな?と。出会って翌日には攫われますからねぇ。大切に思っている空を星空を「綺麗」という感覚で共有した初めての人物である。だから住んでいた世界に帰すと約束する。しかしパテマが感じている空への恐怖をその時点でのエイジは本当の意味で理解していない訳です。
 一方パテマはというと思い人の死の事実を突き付けられ正に籠の鳥となった所へ救出に来るエイジ。(これで恋に落ちないわけはない。)映像的には互いに想い合っている様に見えるが、この時点でもまだエイジはパテマの恐怖を理解しきっていません。その後空へ二人で落ちて行くことになるのですが、そこを経てやっと二人の気持ちが一つになります。ん~。物語を追っていくと二人の思いが積み重なっていく過程がしっかりと描かれているんですよね。しかし気持ちが付いて行かない感覚。何なんでしょうね?
 それと、自分の暮らしている世界が閉鎖空間であることを住人達自身が気が付いていない(それだけの年月を経た為に忘れ去られた、並びにそういった情報操作がされてきた)作品という意味では、私の中ではメガゾーン23という作品が最も最初に衝撃をもたらした作品で、今回のサカサマのパテマもそれに劣らない規模の衝撃的な内容であるはずなのですが、どうにもピンと来ない。この部分については現象を理解するのに精一杯になってしまう部分があり、観る側に理解と想像を膨らませるだけの溜めというか間が映像に無かったように思えます。

 そんな訳で視点がただ180度変わることで価値観がまるで変わってしまう発想は非常に魅力的であると思える作品でしたが、話自体にトキメキを感じられなかったのは残念でした。これが作品の内容によるものなのか、私のメンタル的なモノだったのかは分かりませんが。

 こういったオリジナルの作品が劇場作品として作られるのは大いに歓迎で、もっともっと作る側にも、見る側にも敷居が下がっていくと良いなと思います。

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2013.11.07

真田アサミさんのご結婚

 この知らせを知ったのは11月2日のこと。「スマイール」の観劇を終え、友人と行きつけの居酒屋で乾杯をした時の事でした。

 何となく、直感的に、うすうすは感じていたのです。覚悟もしていたつもりだったのです。が、結果この「もやもや」ですよ。まぁなんと情けないことか。
 自分が!なんて友人との間では冗談で言ったこともありますが、勿論本気で思っていた訳でもないし、幸せにする自信もない。「好き」という気持ちはあってもそれはあくまでも「尊敬」の延長であり、彼女の芝居や仕事に対する姿勢であり、それを成している人柄に惚れているのは間違いありません。なので彼女が仕事に対する姿勢を変化させない限り応援したいという気持ちは変わるべくもないのです。

 しかしこのもやもやは何なのだ!?以前今回と同等の衝撃を受けたことがあります。林原めぐみさんの結婚発表です。否、初めての事であったり、今よりも精神が成熟していないという事もあってめぐみさんの方がショックが大きかったように思いますwこの経験があったからこそ今回の衝撃が和らいでいるともいえます。
 デビュー当時から応援している事もあり特別な思いがあることは否定はしません。娘を嫁に出す父親の気持ちというのは言い過ぎですが、近所の親しくしていたお姉さんやあの子が嫁に行ってしまう寂しさというのが近いところなのかもしれません。

 今回、隠さずに公表してくれたことは、ファンを信じてくださっての決断であったことが想像できるだけに本当に嬉しいです。ただそれを私が受け止めきれていないだけの事で、ファンであると自負しているだけにホント情けない。今もこうして自分の気持ちを整理するためにこの文章を書いているくらいですから。後は時間が解決してくれるのを待つばかりといったところでしょうか。その際には心からのお祝いの言葉と共に何か行動を起こしたいと思います。

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2013.11.02

スマイール

 smokers主催「スマイール」見てきました。場所は中野のザ・ポケット。以前「大人の授業」を公演した中野テアトルBONBONの真向いの劇場です。

 簡単に内容を説明するとある男性がアパート選びをしているところから物語は始まります。2K風呂トイレ別の高物件が3万5千円。いわくつきであることが容易に想像できるこの物件。実は過去8年間で13人もの自殺者を出している物件であった。しかし男は3万円ならと住む事を決断。霊感の無い男性と地縛霊8人との奇妙な生活が始まって・・・。といった内容です。

 正直開演前にちらっと折り込みの公演内容を見た時に死人の年表があり、ん?何だか多いな。と感じました。芝居が始まると確かに多い。二部屋あるとはいえびっしりです。この狭い空間でこれだけの人数の役者が立ち回ることは可能なのか?そもそも成り立つのか?と不安がよぎりますが、全くの杞憂であったことをまずお知らせしておきましょう。
 それを可能にしているのは幽霊の中の決まりごとの1つ。「人に触れてはならない」これは一人触れると取りつき消滅してしまうというもので、これにより多くの役者が立ってもはっきりと生者と死者の区分けがされ、見ている方も混乱なく見れました。

 セットは今回も凝っていて、二間を斜めにステージ正面に向け、客側の壁を無くしたような作りになっているのですが、前回の大人の授業でもそうであったように客席からは見えない壁の向こうの廊下が再現されています(大人の授業では教室の奥に廊下があるというセットでした)。なのでドアからの出入りが可能であり、廊下からキッチンの窓越し、または窓から覗き込むという芝居が可能であり、アパートとしての違和感を微塵も感じさせません。

 まず驚いたのは、主人公と思われる男性。(冒頭でアパートを借りることを決めた男性)が速攻で自殺しますw自分も幽霊になって初めて8人もの地縛霊が居たことを知る訳ですが、そこで語られた約束事が、人に触れてはならない。明るい気持ちを保つ事(暗い気持ちに囚われると悪霊になるらしい)。そして生者を2人殺すと成仏できる。というものでした。この2つ目の明るい気持ちを保つ。笑顔でいる。というのは今回のタイトルであるスマイール(スマイにイルなにか)のもう一つの意味であるのは分かりやすく、この決まりのおかげで8人もの自殺者が集まるも非常にバカバカしいw(良い意味で)コメディーが成立している様に思います。
 この後すぐにカップルが入居する訳ですが、このカップルが本当にダメの見本のようなカップルで、霊達もとっとと殺して成仏しようと右往左往します。しかしそうしているうちにこのダメなカップルをどうにか応援しようと行動し始めるグループが出来ていきます。その先頭をきっているのがこの前地縛霊デビューしたばかりの男性で、結果、救おうとする中で消滅してしまいます。
 しかしここからが広瀬格さんのシナリオの本領発揮です!突然死んだはず(更に消滅したはず)の男性が部屋へ飛び込んでくるのです。そう!ここで地縛霊側の事情にも生者側の事情にも精通している人物の誕生です。ここから物語の終息へと一気に叩き込む訳ですが、結果、カップルも田舎へ帰り、地縛霊達の心残りも解消しますwこの後もひと悶着ある訳ですが、そこから最後のシーンであるsmokersお決まりの一服までの流れは温かくも清々しい私好みの展開で、今回初めて客演関係なしでsmokersの芝居を見てみようとこうして観劇にまで至った訳ですが、望んできた感覚を得られたのは非常に満足でした。記念公演であった「大人の授業」の再演程の感動は無かったものの私の好きな感情の突っつき方をするシナリオである事はこれまで見てきた女子%の「water cooler」、声優と女優による二人芝居朗読劇「ファンレターズ」、smokersの「BUS STOP」、そして今回の公演を調べてみるきっかけとなったb.orderの「三人目の恋人」などで明らかであり、やっぱり好きだと確信させる内容でした。ここ最近割と頻繁に活動しているようなので機会が合えばまた観に行きたいと思います。

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2013.11.01

アクセル・ワールド 15 -終わりと始まり-

 前回、赤の王であるレインが不意打ちによりブラックバイスに攫われ、クロウがメタトロンの力を借りて追いかける!というところで終わりましたが、今回はその続きです。
 影から影へ移動して逃亡するブラックバイス。次の影へ入られればもう追跡は不可能という絶体絶命の危機に寸でのところで間に合ったか!?と思われましたがギリギリOUT!しかし影へ侵入する事には成功し、流れに任せて辿り着いた先は加速研究会のアジト。 ブラックバイスと対峙するも、またもやテイムされたエネミーを差し向けられ、メタトロンの力を借りて何とか対処に成功するがまたもやブラックバイスを見失ってしまいます。
 一方レパードとパイルとベルの3人はレイン誘拐のサポートをしたアルゴンアレイを追います。レパードはカレントを助ける為に蓄積していたポイントを使いLV8になっていましたが、ここでLV8の真価を発揮します。しかしこちらもアレイの策にはまり、まんまと逃亡を許してしまいます。そして追った先に閉じようとしている影の逃亡口。パイルの機転と技によりこじ開けることに成功し影へ侵入。こちらも加速研究会のアジトへの潜入を果たします。
 もう一方のグループ、ロータスとカレントとメイデンとレイカーの4人は現実世界に戻ってレインのケーブルを抜く為に一番近いポータルがあるはずのミッドタウンタワー45階へと急ぎます。辿り着いた先にはポータルの代わりに黒い巨大な物体が!?そしてその陰から現れるテンガロンハットの赤い影!?
 果たしてレインの運命は!?といった感じのお話です。

 今回は大きく分けて2グループに分かれての同時進行となります。一方は加速研究会のアジトへと乗り込んだレイン救出部隊。こちらは直接加速研究会メンバーとの戦闘となり、数こそクロウ達が上回っているものの、どんな隠し玉があるか分からない古参バーストリンカーに、サーベラスが加わり緊張をはらんだ戦闘に。

 一方ネガネビュラスのエレメンツが3人も含んでいるある意味最強チームですが、ケーブルを抜きに行くためにこの面子!?と思っていると近いというだけで本来の目的地であったミッドタウンタワーへ潜入します。そこででくわしたモノを考えるとまぁ確かに適当な人選ではあるのですが、少々見え透いた感じがしたのは否めません。ただし、このメンバーでの戦闘は非常に興味があり、エレメンツには一人を欠いているとはいえ新生ネガネビュラスの面々(読者である私達も)が知らない当時の彼らの戦いが見られる訳ですから致し方のない事だなと納得するしかありませんw

 今回は加速研究会の目的もちらほらと見え隠れしてきます。まずはレインを贄として何かを成そうとしている事。それにはサーベラスも係わっている事。加速研究会の真の支配者も見え隠れしてきました。更にISSキットの正体や、加速世界を追われた人物の人格の保存と活用を人為的に行っている事実(これまで沖縄で助っ人に入ってきた例や、アッシュローラーの例など魂のデータ化に係わると思われる事象は扱ってきました。ソードアートオンラインでもアリシゼーションシリーズや、ザ・デイ・アフターなどで魂の保存技術について語られています。)。システム的に可能なことは全て仕様であると言わんばかりの世界の秘匿されてきた影の部分が少しずつ明かされていきます。
 今回も凄いところで終わってしまいますが、この話で何巻使うことになるのか?その間レインはずーっと強化外装なしなのか?サーベラスを救うことはできるのか?能美征二はどうなる(する)のか?ISSキットの本体ってあれで終わり?とかいろいろ謎は残ったままですが、まぁそのうち描かれるでしょうから気長に待ちたいと思います。個人的にはグラファイト・エッジそろそろ出てこないかなぁと期待。

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