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2013年12月

2013.12.30

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ

 場所はお台場のシネマメディアージュ。コミケ開催期間中にお台場へ赴くのは初めての事です。

 映画の内容を少し説明すると、「魔の国」でのろい屋を営むヨヨさんとネネさん。幼く見えるのが姉のヨヨさん。「絵本級大魔法使い」という史上稀にみる魔力の持ち主で、見た目が幼いのには理由があるようです。姉のように見える方が実は妹のネネさん。心から姉を尊敬する心優しい妹。
 突然魔の国に出現しためちゃくちゃに生えたビル群!調査に向かったヨヨさんですが、人影を追った先のエレベーターに乗り込むと魔法陣が発動し、気が付くとこちら側である現代世界へ転移していたのです。(しかも外見も6歳ではなく15,6歳くらいに!?)
 しかし異変は魔の国だけではなく現代世界にも起こっており、次々に化け物になってしまう人々、建造物の消失(消失した建造物は魔の国へ降り注ぐ)。事態を重く見た魔の国の頭首は現代世界へ宣戦布告。と、事態はどんどんと悪化していく中ヨヨは解決に向けて大立ち回りを繰り広げます。この騒動の真相は如何に!?事態を解決に導けるのか!?しかしヨヨさんは高らかに宣言します。「のろい屋の依頼達成率は100%です!」

 凄くいい映画でした!まず冒頭での魔の国での巨大な怪物との魔法での戦闘シーン。一気にこの世界へ引き込まれます。このあとこの魔法の世界でどんな冒険が繰り広げられるのだろう?と胸を躍らせます。しかし物語はすぐに現代世界へと移行してしまうのです。しかもあろうことかヨヨさんの容姿が大きく!?(この時ちょっぴりがっかりしたのは内緒ですw)
 一番好きなシーンを上げるならヨヨが「死」という概念を理解するシーンです。魔の国では肉体が無くならない限り魔法で自由に魂を戻すことができるので「死」に対して無頓着であり、その事を飼い猫?の様な存在のビハクによって身を以て体験したヨヨさんの悲痛な叫びは心を揺さぶります。そんなヨヨさんの必死さに心を動かされた救急隊員による蘇生活動によりビハクが息を吹き返した時の喜び。思い出しただけで目頭が熱くなります。
 物語の真相はここでは詳しくは語りませんが、幸せを願った魔法が人の欲望により呪いに変わる。その逆もしかり。このあたりの演出が「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」や、「サマーウォーズ」を連想させる人も居たのではないでしょうか。私的には似ていようが何だろうがそんなのは関係がなく、良いと感じるものは素直に良いと思うからです。
 そして物語が終わる頃にはヨヨさんが大好きになっていました。勿論大きくなったヨヨさんがですw(元の姿に戻ったのを見て少しがっかりした程です)

 今年も多くの作品を見ましたが、劇場では今年一番の作品でした!

 上映が終わってからの舞台挨拶です。登壇者はプロデューサー:近藤光さん、監督:平尾隆之さん、ヨヨ役:諸星すみれさん、ネネ役:加隈亜衣さん、音楽:椎名豪さん、キャラクターデザイン:柴田由香さん、副監督:高橋タクロヲさんの7人という結構な人数。挨拶もそこそこに「舞台挨拶だとこういう席になるんだ」というつぶやきに後ろを振り向くと(B列だった為、実質的には一番前の席でした)コミケ開催中ではありましたが会場は予想外のガラガラでした。このあと質問コーナーなどもあったのですが、普通に肉声で会話ができるほどです。しかしまぁこれだけの大スクリーンで一番前というのは何というか・・・。観やすい位置でまた観たいですね。
 折角普段話が聞けない人達が揃っているので作品の事について色々話を聞きたかったのですが、何故かなかなか作品の話に触れず、有意義な話が聞けたのは質問コーナーに入ってからでした。椎名豪さん初めて拝見しました。(アイマスでは名前だけは良く見るのですが)凄く印象的だったヨヨさんの歌とダンスのシーン。凄く耳に付く音楽で、一回聞いたら口ずさめるくらい。やはりそういったことを意識して作ったそうで、椎名さん的には凄く難しい歌になってしまい申し訳ないとヨヨ役の諸星すみれさんにあやまっていたのが印象的でした。実際、あのシーンはあのシーンだけのプロジェクトチームを結成して作成したそうです。
 最後にお土産をくれるそうで、何かな?と期待して会場を出たら渡されたのはカップ焼きそばでしたwこれには皆さん失笑w「俺、鞄持ってきてないよ。どうやって持って帰ろう」なんてつぶやきも聞こえてきましたwパッケージの側面にはしっかりと「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」のロゴが印刷されていました。
 年末最後のイベントでしたが、最後に素敵な映画が観られて心もウキウキ。良い年をおくれそうです。機会を作ってまた観に行きたい作品です!

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2013.12.29

絶滅危愚少女 Amazing Twins 第1話先行上映会

 行ってきました。場所はお馴染みの東劇です。内容は何のリサーチもしないで行ったので全く分かりません。何の先入観もなく新鮮な気持ちで観たいという思いがあったからです。

 さて、珍しく開演が10分遅れるというアナウンスが入りました。何なのだろう?と待つ事10分。ん?登壇者が登場?安定の司会、儀武ゆう子さん。今作品のヒロイン役である内田彩さん。そして佐藤監督です。いつもなら上映してから登壇者のトークといった形式なのですが、何かあった?と身構えていると直ぐにその答えが明かされました。登壇している佐藤監督ですが、つい30分前まで作業をしていたらしく、とりあえず文字通り着の身着のままで会場まで来たのでお風呂にも入ってないとのコメントw(歯は磨いたらしい)そしてそのコメントから当然予想される現状は映像が届いていないそうですw現在アルパカ兄さんが映像を以て向かっているそうです。佐藤監督がそれを称してメロスと言い、公開処刑されるのが私であるとw上手い事を言います。
 当然上映前なので話すこともなく、早々に隠し玉ゲストを呼び込みますw苗木野そら役の広橋涼さんの登場!早速BD-BOX化するカレイドスターの宣伝を始めます!w今回入場の時に配布されたパンフレット?もカレイドスターと絶滅危愚少女のコラボイラストが!とかなんとかやっているうちにアルパカ兄さんが到着しました!ディスクを高々と掲げてすぐさま映写室へ走っていきました。上映の開始です。

 正直、1話を見ただけでは何とも言えませんね。カレイドスターのスタッフが情熱を捧げて作り上げたと言われれば期待せずには居られないのですが、正直未だ伝わってこないのです。後は超能力でマジックは良くない。マジカルエミで感じた違和感がそのままこの作品に受けてしまった感じです。しかしエミの場合は本物のマジシャンになる夢の為に魔法を捨てる訳ですから、今回の絶滅危愚少女の方が私の中では断然不利な訳です。そこをつつくのは作品の本筋では無いのは何となくわかるのですが、感じてしまった違和感はなかなか拭えないものです。あと、前面に押し出している「愚」という字が嫌いです。「愚直」という意味で使っているのはわかるのですが、いかんともしがたいですね。
 しかし!ISH能力という失われつつある力=畏怖、恐怖、差別といった大多数の無能力である一般人からの負の感情を楽しい力であると世間に分かってもらいたいというあまねの気持ちだけは評価したい。そしてそれこそがこの物語の根幹であることは明らかなので今後の展開次第では化けるかもしれないと思うと続きが気になります。

 さて、トークコーナーですが、登壇者は先程の4人です。ヒロインの内田彩さんはトークが未だあまり上手くないようで、言い出しては「やっぱなし」や「まぁいいか」といった言葉で中断するといった事が何度も見受けられました。もしかしてこれも役作り?
 広橋さんも作品に出演されているのですが、その昔「ダメな女をやってみたい」と佐藤監督に漏らしたことがあったらしく、結果「酒に溺れたダメ人間」といった役が誕生したようですが、広橋さんは「愛に溺れたダメな女」と言ったのに。と、ステージで漏らしたところ、佐藤監督がそれを思い出すという一幕もw
 作品にまつわるトークもそこそこに愚少女対決と称して広橋さんVS内田さんの対決が行われました。内容は心技体を競う3本勝負。まぁフラフープだったり風船細工だったり万歩計だったりした訳ですが、結果は2:1の接戦?で広橋さんの勝利に終わりました。
 そんなこんなでイベントは無事終了と相成りました。

 当日はAT-Xでも先行放送があり、放送時間迄に帰宅が間に合ったのでそのまま2回目を鑑賞した訳ですが、真っ先に思ったのは「AT-Xにもディスク間に合ったのかw」でしたw

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2013.12.28

machirin's project vol1 豊嶋真千子 20th Anniversary Party 「Machirin's Paradaise!」

 行ってきました。場所は御茶ノ水KAKADOです。9連休のうち既に半分はイベントの予定で埋まっているのですが、その最初のイベントです。
 豊嶋さんとの出会いは、友人に二子玉川園内で開催されていた公開録音に誘われたのがきっかけだったと思います。当時からラジオに対して真摯に活動していたという記憶があったのですが、今回このイベントに参加するに当たり歌の予習でもしておくかと何枚かのCDを聞いた時に曲と曲の間にラジオDJ風のトラックが収録されているものがあり、それを聞いた時に、懐かしさ以上の安らぎとでも言えばいいでしょうか?ラジオの前でリスナー通しが同じ時間を共有している感じや、パーソナリティーへの信頼感といったものが瞬時に甦ってきました。そう思うってことは今のインターネットラジオではそれらを感じられていないという事なのですよね。そしてこの時、思い悩んでいたことがまちりんのDJを聞いて氷解していくのを感じました。確かにラジオにはそういう力があったと感じた瞬間でした。

 と、いったことがありこのイベントは凄く楽しみだったのです。
 会場は本当に小さく、大小形さえも様々な椅子がぎっしりと並べられており、座ってしまうと身動きすら取れないようなそんな状態なのですが、あちらこちらで同窓会の様な雰囲気が漂っており、狭いながらもそれほどの不快感は無く、皆楽しそうだなと感じる余裕もあった程です。

 今回事前にお便りを募集しており、お題はこんな感じです。「思い出」「わたしの今」「ラジオあるある」。想像していたのは普通にラジオ形式に読んでいくというものでしたが、流石20thだけあって変化球を効かせてきました。なんと、読んだお便りから当時の投稿お便りを事前に探して用意してあり、続けて読むというものでしたw特にお題が「今の私」とかだった場合の気恥ずかしさは計り知れませんw赤面必須なのは勿論のことですが、それを探し出した労力も相当なモノであることは想像に難くありません。同時にそれだけの年月を積み重ねた人にしかできないサプライズであり、それを思いつき、実現した豊嶋さんには感服です。

 お便りのコーナーが終わってからはミニライブがあり、宿題となっていた一曲の内「TV Game Radiond」もここで披露。楽しい時間はあっという間で、このあと一人豊嶋さんと写真が撮れるチェキ会なるものが催されました。浮かび上がったポラは決して人見せられない程嬉しそうに頬を緩めた自分が写っておりましたw


 夜の部はLIVEです!聞きたいと思っていたのは大好きな「波音」です!予習してこれ好きだったなと思いだしたのは「ami」。きっと歌ってくれるだろうと高を括っていたのは「あなたがいるから」ですw
 まさかの開幕曲に「ami」が来たときはテンションが上がりました!しかし未だ立っていいのかもどうノッテいいのかもわからない開幕ですw折角大好きな「ami」が20thという晴れの舞台で披露されているのに!という消化不良感wでも聞けただけで嬉しい! その後も名曲たちがずらりと並びます。もう一曲の課題曲であった「シアワセ大将」も中程で披露され、気が付いたら最後の「私はマチコ」となっており、改めてこれらの楽曲が体に刻まれているなぁと感じられました。また、今風と違ったコールも懐かしいというよりは昔はこうだったんだ。と感心する部分が多く、大いに楽しませて頂きました。
 そして気が付くとアンコールも終わり、期待していた「波音」も高を括っていた「あなたがいるから」も歌われていないことに気付く訳ですw聞けなかったこと自体は残念なのですが、楽しかったという気持ちと、会場の一体感は心地よいものでした。近年、友人の誘いによってアイドルマスターといった大型コンテンツを体験し、その楽しさというのを知った訳ですが、今回はそれとは規模も感じ方も異なるけれどとても暖かなイベントだったなと。またあるなら参加したいと思う一日でした。


この日のセットリストはこんな感じでした。

<昼の部>
1.SURVIVAL GAME
2.あの場所から
3.TV Game Radiond
4.Earthly Paradise (アコースティックVer.)


<夜の部>
1.ami
2.ロックンプリンセス
3.自分のいちばん
4.Set Me Free
5.Way to go!
6.Let's go
7.風の見える日
8.想い出を止めたままで...
9.シアワセ大将
10.Steeple Angel~とんがり天使~
11.知ってたよ
12.Way to Love
13.GIRLS BE...
14.LOVE SHAKER
15.私はマチコ

アンコール
1.only destiny
2.未来へ吹く風

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2013.12.25

ソードアート・オンライン プログレッシブ002

 さぁて、第三層です。迷い霧の森と呼ばれる広大な森が占めるフロアで、今回の話の中心はとあるクエストのNPCです。高レベル同士のNPC、森エルフと黒エルフが戦っているところへ乱入しどちらかを支援するというものなのですが、本来勝てるべくもない相手であり、β時代の定石としてはプレイヤーのHPが半分を下回った所で加勢した方のエルフが秘儀により相手エルフと共倒れになるというものでした。しかし今回のキリト君のパートナーはアスナさんですw見事に勝ってしまうのですが、この件は思わず吹き出してしまう程面白いので是非読んでもらいたいですw

 本来ありえない展開というかビーターであるキリトでさえ想定していなかったNPCキズメルさんの生還に戸惑う訳ですが、状況としては高レベルNPCが護衛についている訳で、更にキズメルが特殊なのか、決まった事しか受け答えしないモブNPCとは異なり、会話が成立する上にプレイヤーとほとんど変わらない意思の疎通が図れるのです。ほとんどの読者であればユイの存在を思い浮かべるところでしょう。更にキズメルとの会話によりエルフ族によるアインクラッドそのものの成り立ちが明かされていき、これまでただのVRMMORPGとしてしか考えていなかったキリトですが、アインクラッドの中で何年も何十年ももしかしたらそれ以上に暮らしてきたとされている住人の言葉によりキリトの胸中で色々なことが去来するするのでした。もしかしたら今後の展開でこの辺に深く掘り下げる事があるかもしれませんね。

 3層での大きなイベントとしてはギルドの結成が可能になるということでしょうか。今回のお話でアインクラッド史上初のギルドDKB(ドラゴン・ナイツ・ブリゲード)(聖竜連合と関係ある?)とALS(アインクラッド解放隊)(アインクラッド解放軍の元の組織?)が誕生します。

 あとは二層に引き続きアインクラッド世界を影から混沌へと導こうとする人物の存在が見え隠れします。恐らくレッドプレイヤー集団ラフィンコフィンの基盤となる人物なのでしょう。

 さて、NPCに対してキリトとアスナが心を開いて対等の友として接するとても心温まる内容のお話なのですが、プログレッシブ1から作者である川原礫氏が矛盾が広がると訴えている通り、今回の出来事から上層での攻略会議にてBOSSモンスターを街に追い込みNPCを襲わせている間に攻略しようという作戦を立案したアスナさんが誕生する訳がないのですwもしそこへ繋げるのだとしたらアスナにいったい何が起こったのか!?w非常に気になりますw
 しかし!if的な物語だとしてもプログレッシブはやっぱり面白い!そしてアスナという花の存在も不可欠なのですwさてさて、何層までアスナさんとの旅は続くのでしょうか?別れのシーンは描かれるのか!!?その後、キリト君の旅は続くのか!??

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2013.12.22

ツギアニ! 2014冬

 行ってきました。場所は科学技術館サイエンスホール。なのですが、この周り本当にお昼を食べる場所がない!日曜日だったのでビルの飲食店街もことごとく全滅で、散々歩き回った挙句、結局九段の駅まで戻ってコンビニという味気ないお昼になってしまいました。なので、開演前にへとへとです。九段付近でのお昼は気おつけましょう。

 さて、このイベントですが、名前の通り次の期のアニメを一気に紹介しちゃおうという趣旨のイベントで、これに類するものと言えば、「TBSアニメフェスタ」でしょうか。少なくとも私はそういう趣旨で参加しているイベントなのですが、余計なものも多いのと、TBS限定の為、さて、そろそろどうしようか?と思案していたところです。

 AT-Xを中心としたスカパーのアニメ関連チャンネルが提供しており、そういう面では私が求めているイベントに一番近しい内容であると言えるでしょう。

 とりあえずA応Pの歌で開幕です。

 で、今回参加して気になった作品はといいますと
「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」
「そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-」
「桜Trick」
「世界征服~謀略のズヴィズダー~」
でしょうか。
 特に謀略のズヴィズダーは純粋にオリジナル作品としての魅力が群を抜いていました。あと、久野美咲ちゃんがリアルに可愛すぎるw
 そにアニはそんなに期待していた訳ではないのですが、脚本が黒田さんと聞いてボルテージが急上昇!題材的に私が一番好きだった頃の黒田さんの脚本が観れるのではないかと超期待!
 妹ちょは(笑)実はこの作品だけ1話の上映があったのですが、もう言う事ありませんw最終的にどうなるのか?今から楽しみでなりません。
 桜Trickはまぁ趣味ですw

 そしてこのタイトル「熱風海陸ブシロード」を目にして「じーん」懐かしさが込み上げます。現カードゲーム会社である「ブシロード」の由来であった作品がついに形になったのですから!当時のキャスト告知通りPKOの三人も名前を連ねておりました。が、が、が!何故氷上恭子と真田アサミの名前が無い!?ショック!でも見ます!

 ライブコーナーはayamiさんと、、鈴木このみさん。まぁ正直私的にはどうでもいいコーナーだったのですが、イベント終了時に公開されるプレゼントの為に残ってたといった感じでしょうか。で、開始同様にA応Pの歌でイベント終了!となりました。

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2013.12.13

箱庭図書館

 久しぶりの乙一です。たまたま一般書店に入り、前回読んだ「書店員の恋」を購入した時に一緒に購入したものです。
 短編集といった構成なのですが、それぞれのお話が全て同じ街を題材にして語られています。なので申し訳程度にそれぞれのお話の登場人物がクロスして出入りしてきますが、あくまでも「繋がりがある」と匂わせるだけなので描かれるのはほんの数行となります。そしてそれが物語に大きな意味を持つわけでもないので一冊の箱庭を作り出すための細工なのかなと。収録作品はこんな感じです。

・小説家のつくり方(原作:黄兎『蝶と街灯』)
・コンビニ日和!(原作:泰『コンビニ日和!』)
・青春絶縁体(原作:イナミツ『青春絶縁体』)
・ワンダーランド(原作:岡谷『鍵』)
・王国の旗(原作:怜人『王国の旗』)
・ホワイト・ステップ(書き下ろし、原作:たなつ『積雪メッセージ』)

 久しぶりに読みましたが相変わらず登場人物が病み(闇)を抱えてますね(^^;初めて乙一氏の作品を読んだのは「夏と花火と私の死体」でした。当時それなりの衝撃を受けたものです。その後数冊を読みますが、全体的に私の好む感覚と異なる事から離れて行った訳ですが、こうして久しぶりに読んでみた第一印象は変わらないなぁ(^^;でした。しかし、「王国の旗」に差し掛かり、何ともメルヘンチックな書き口でこんな作品も書くんだなと。
 そして「ホワイト・ステップ」一発でやられました。むちゃくちゃ好みの作品です。年越しで降り積もった雪が平行世界の境界となるという設定のお話で、かいつまんで導入部分の説明をすると、ある女性が公園の新雪に続く足跡を見つけます。そのまま追っていくと公演のベンチに辿り着きますが足跡はそこで途絶えています。ベンチを一周してみますが結局わからずじまいで女性はそのまま立ち去ります。一方、男性が公園のベンチで座っています。新雪を踏み鳴らす音に気づき周りを見渡しますが誰も見当たらない。気のせいだと再び携帯に注意を向け、しばし。さてと立ち上がったところ誰も近づいた気配がなかったのに自分が座っていたベンチを一周している足跡を見つけて驚愕します。
 といった導入なのですが、要するに女性と男性のいる世界はかなり近しい平行世界で、降り積もった雪だけが二つの世界に交わって影響を受けるというものです。このあとこの女性と男性は再び接近し、雪を使ったコミュニケーションを取り始めるのですが、この身近なシチュエーションでのひょっとしたらあるかもしてないと思わせる不思議体験。この設定に久しぶりに胸を躍らせました。昔からこういうもしかしたら自分にも的な物語が好きで、古いところではぴえろの魔法少女シリーズで特別ではない女の子が偶然魔法の住人と接触してしばらく力を借りるとか、そういったものです。
 さらにこの物語の凄いところは雪を題材にすることで制限時間が生まれる点です。更にこの現象は主人公である二人の男女間だけに起こっている現象ではないという事。(ただ、気が付いているのがこの二人というだけ)その事でコミニュケーションする為の雪が減っていきます。そして女性側の事情が絡み合って得も言われぬ切なさを生むのです。
 短編なので少しの時間で読めると思いますので、是非読んで頂きたい作品です。

 あとがきを読むと何とこれらの作品は「オツイチ小説再生工場」なる企画で生まれたものらしく、ボツ扱いの一般作品を基に加筆修正したものなのだそうです。「王国の旗」で感じた意外性はまさにこれだったのですね。
 しかしこの企画、プロの手によって生まれ変わるのはそれはそれでいいのですが、アイデアは悪くないけど技術が無いって直球で言われてますよね(^^;結構キツイ企画だなと。

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2013.12.06

「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」上映会よっつめ

 行ってきました。場所はお馴染みの「東劇」です。本日は第7話「ついに、みんなで来たよ!なので」・第8話「あの日の遠い約束、なので」の上映となります。竹原メンバーが汐入へ行く回と、ちひろちゃんが竹原の花火大会に来る回ですね。

 さて、今回の登壇者はともちゃん役の東山奈央さんと、司会の儀武ゆう子さんです。東山さんは初めて拝見しましたが、予想外の元気さに少々面喰いましたw。何せ彼女を初めて知ったのは異国迷路のクローワーゼなのですからw。東山さんご本人も湯音の役でよくともちゃんの様な役が回ってきたなと不思議がっていましたが、ご本人そのものを見て大いに納得しましたw。特に手芸部の件最高でしたww儀武さんとほぼ対等に渡り合っていたのも印象的でした。話は膨れ上がる一方で、普段よりも早めの開始だったにもかかわらず、気が付くと23時近くという大盛況ぶりでした。

次回は何と!マエストロ役の中田譲治さんがゲストです!!

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