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2014.01.08

きじかくしの庭

 積読から発掘したもので、メディアワークス文庫、第19回電撃小説大賞「大賞」受賞作品です。内容を大まかに説明すると、オランダキジカクシぞくにいうアスパラガスの事なのですが、とある生徒がとある出来事を機に人気のない使われていない花壇に植えるというのが第一章のお話となります。アスパラというのは三年後から収穫が出来るのだそうで、一章では植えた生徒はその年に恩師に庭の世話を託して卒業してしまいます。この恩師:田路こそこの物語の主人公である人物なのですが、傍から見るとあまりやる気の無いズボラな教師に見えるのですが、いざ面倒事に係わると面倒くさがりながらも熱心に面倒を見るといった人物です。まぁその見返りに花壇の世話をさせる訳ですがw
 その翌年も二人の少女の世話を焼き、その翌年も煙草で留年した少女の世話を焼き、花壇は存続し続けますw
 この庭のストーリーと並行して田路の恋愛もようが語られていきます。

 ただ物語だけを説明するといったい何が面白いの?と思われるかもしれませんが、これがまた「大賞」にふさわしい作品でした。高校三年という最も不安定な時期の少女達の揺れ動く心を教師の目で描く訳ですが、その本人すらも自分の恋に手いっぱいな訳ですw人生経験に基づいたアドバイスをする事もあれば、世話を焼いているつもりの女子高生に教えられることもしばしば。そしてその場所は常に卒業生が残していったアスパラの植えられている花壇です。教師と花壇という留まる者と物と、生徒という流れていく者がうまい具合に作品を引き立てているように感じます。
 そして何と言ってもラストの清々しさはラストまで読んだからこその悦であり、是非味わってもらいたいと思う訳です。

 新年早々に良い作品に出会えた喜び。今年は何冊心に残る名作に出会えるでしょうか?

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