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2014.02.17

天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜

 積読からの発掘品ですw

 世界的な天文学者の娘である海良は今夜も星を眺めていた。そして不思議な少年と出会う。名前はτ(タウ)。そしてタウは海良に告げる。それからの七夜一緒に過ごすことになると。
 タウは天体であるという。4次元以上の高次元の存在であり、150年周期で太陽に接近する。そして時間軸を逆に進んでいる存在である。すなわち、これからの海良の7日間はタウのこれまで過ごした7日間を遡っていくことになるのである。
 たった七夜のすれ違う物語。

 海良がタウと出会った初日、私の中で切なさが爆発しました。少年との出会いは少女にとっての始まりであるのですが、少年にとっては終わりでなのです。その逆もまたしかりで、物語を海良の視点で7日間読み進めていく中で、少女にとっての7日目は少年にとっての始まりであるわけです。特にお互いにとっての中間地点である4日目を過ぎてからの残り3日間は、何万年も宇宙を漂い感情を無くしていたタウに戻っていくそんな彼を目の当たりにしなければならない3日間。そして海良が気が付く初日の戸惑っている海良に出会うタウの気持ち。そして孤独な宇宙への放浪に戻らなければならないタウの気持ち。そのまま自分に返ってくる気持ち。

 この作品は絶対に2回目が面白く読める作品です。

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