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2014.03.01

アニメミライ2014

 アニメミライとは「若手アニメーター育成プロジェクト」として文化庁が委託して行っている事業です。近年作品の数は爆発的に増え、その所為で分業化が迫られ、それにより若手が育たないとう状況に危機感を感じた業界及び文化庁が育成計画を企てたという訳です。要するに予算を出すから若手中心で作品を作ってみろと。折角作ったのだから関係者だけでなく広く公開しよう。というのがこの「アニメミライ」なのです。

 今回の上映作品は下記の4本です。
パロルのみらい島シンエイ動画
大きい1年生と小さな2年生A-1 Pictures
黒の栖-クロノス-スタジオ4℃
アルモニウルトラスーパーピクチャーズ

 パロルのみらい島
 人ではない種族がとある島で暮らしていました。彼らの掟は島から決してでない事。ある日漂流物の中から花火の写真が発見され、キラキラしたものが大好きな仲良し三人組の紅一点リコットの号令で花火を探す冒険に出かけることになります。パロル、ズーズ、リコットの三匹による紙に映し出された光の花探しの大冒険の始まりです。

 大きい1年生と小さな2年生
 身長は大きいが気が弱い小学一年生の男子(まさや)と、体は小さいけれど気が強く、いつもまさやを守っている小学二年生の女子(あきよ)の物語です。まさやは通学路にある森が怖くいつも一人で通り抜けられない程の気の弱い少年です。
 ある日、学校であきよちゃんが大好きなホタルブクロの花を貰いますが男の子達の意地悪によって大切な花が無残な姿になってしまいます。いつも毅然としているあきよちゃんでしたがその時ばかりは大切な花の無残な姿に涙します。その姿をみたまさやが小さな勇気を奮い立たせ、小学一年生では一人では無理だと言われる「一本杉」までホタルブクロの花を探しに一人で出かけるというお話です。

 黒の栖-クロノス-
 死神が見える少年の物語です。幼少の頃より全身黒ずくめの人物が見える。その人物に付き添われる人は数刻の後に死に至る。そんな事をずっと見てきた少年がある日好きな女の子の傍らに黒ずくめの人物を見てしまう。その夜交通事故に。黒ずくめの彼らは何者なのか?大切な人の行方は?

 アルモニ
 主人公はいわゆるオタクである。特技は絶対音感。前日のアニメの良いシーンで流れた曲をスマホのピアノアプリで再現して仲間と盛り上がる日々。そんな彼にはクラスに片思いの女子がいた。黒髪ストレートのロングで、いわゆるクラスのイケテルグループに属する子で、毎日横目でその姿を追っていた。
 ある日、そのイケテルグループ内のいたずらで意中の娘の携帯が事業中に鳴り出す。その歌が一聴で気に入り人気のない踊り場でいつもの音楽アプリを使って再現していると、それを聞きつけたあの娘が現れる。その歌はその娘が幼少の頃から見続けている夢に出てくる音楽を再現して録音したものであるという。勇気を振り絞り「気に入ったので聴かせて」と頼み込みプレイヤー毎借りることに。その晩その曲を聴きながら眠ってしまい不思議な夢を見ることになる。その夢こそ彼女が幼少の頃より見続けた夢であり、それをきっかけに二人は急接近することになる。勘違いと誤解が生んだラブストーリー。


 一番雰囲気があるのは何と言っても「アルモニ」です。曲を聴きながら見た夢というのも実はそのプレイヤーに精神科医の先生との会話が収録されていた事による情報補完が見せたものであり、それを曲があの夢を人に伝えたと意中の娘は勝手に誤解してしまう訳です。しかし、誤解だろうが何だろうがその娘にとってはやっと巡り会えた理解者な訳で、中学からの知り合いには「高校デビュー」と言われることからもこれまではその夢の所為で不思議ちゃん扱いされてきたのでしょう。終わり方のブツ切れ感も含めて雰囲気のある作品でした。私は好きですね、こういう作品。

 パロルのみらい島はぽっぷなデザインが印象的な作品で、今回の4作の中では最もアニメアニメした作品です。
 人の住む街へ来ても一人後ろ向きで常にぶつぶつと言っているパロルですが、仲間がサーカスに捕まった事により活発だった昔を思い出し勇気を出して仲間を助けに行くシーンは、ストーリー的には使い古された展開ではありますが、短い尺で魅せるという意味では王道であると言えます。王道だからこその爽快感と安心感。素直に面白かったと思える作品でした。

 大きい1年生と小さな2年生だけは原作があるようですね。絵のタッチが優しく、好きな感じです。作品のテーマ的には一人の男の子の成長といったところでしょう。そこはまぁいいのですが、朝からまさやを探し回っていたまさやの母親の気持ちを考えてしまうと素直によかったねでは終われない作品です。

 今回はどれも粒ぞろいで甲乙つけがたく、それでも強いて言うなら「黒の栖-クロノス-」が良かったです。作品中では死神と称していましたが、彼ら曰く死んだ魂を直ぐに送らないと化け物化する。よって死の運命にある人物をいち早く察知し、対処している。そう云う組織なのだと。死の運命にある人に付き添うモノ。彼らが死に至らしめている訳ではないのだとしても、それを傍から見たなら彼らは死神なのでしょう。
 交通事故にあい、送りかけられている魂を救うために運命を切り開くシーンは短い作品ではありますが、そこに至るまでの感情の積み重ねがしっかり出来ていたからこその熱さが表現されていたと思います。

 今回実は完全にノーマークで、公開日を知ったのが2日前というw急遽予定に含めた為にこの日の映画は3本に!映画の日だからこそできるというのもありますが、日に異なる作品を3本見るというのは私にとっても初の試みで、4本は無理だと思いましたw

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